桃や桜に寄生、注意 クビアカツヤカミキリを確認 繁殖力高い特定外来種 三重
バラ科の木枯らす 県病害虫防除所が警戒呼び掛け
三重県松阪市嬉野川北町の県病害虫防除所は25日、桃や桜などバラ科の木に寄生する特定外来生物のクビアカツヤカミキリが県内で確認されたと発表した。2019(令和元)年に木曽岬町で確認されて以来2度目。今後、農地への侵入の恐れがあるとして警戒を呼び掛けている。
同カミキリは、成虫の体長は2.5~4センチで、赤い胸が特徴。木の幹に産卵し、幼虫が内部を食害することで枯らす。繁殖力や拡散能力が高く、特定外来種に指定されている。成虫は6~8月ごろに見られる。12(平成24)年に国内で初めて愛知県で見つかって以来、現在14都府県で確認されている。 10月に桑名市と四日市市の街路樹や公園の桜で、幼虫が出すフラス(木くずとふん)が見つかり、同カミキリの寄生が確認された。 早期発見、防除が不可欠で、見つけたら直ちに情報提供するよう協力を求めている。農地で見つけた場合は同防除所TEL0598(42)6365へ、公園や街路樹など農地以外の場合は県みどり共生推進課野生生物班TEL059(224)2578へ。