上地結衣6年ぶりの優勝は逆転勝ち「日本で勝つのは格別」見据えるのはパリ・パラでの宿敵との決戦 飯塚国際車いすテニス大会
◆第40回飯塚国際車いすテニス大会(14日、福岡県飯塚市) クイーンが堂々の帰還を果たした。女子シングルスで6年ぶり7度目の頂点。世界ランキング2位の上地結衣は表彰式で優勝カップを高々と掲げ「大勢の皆さんの前で優勝できてうれしい」と満面の笑みで語った。 ■国枝慎吾さん、井上尚弥、森保一監督が豪華3ショット【写真】 第1セットはアニーク・ファンクート(オランダ、世界ランキング5位)の強打に押されて2―6で落としたものの、レシーブの位置を後ろ寄りに修正した第2セットからリターンが安定。相手のラリーでのミスを誘って6―1と追い付き、第3セットも粘り強いプレーで6―0と寄せつけず、逆転勝利をもぎ取った。 上地は「(ファンクートの)気合の入り方をいつも以上に感じた。ペースを変えたり、打ちづらい場所に返したりして自分の展開にもっていくことができた」と勝因を分析。「日本で勝つのは自分にとっても格別のこと。ランキング1位と2位の対戦ではないが、現在の女子の高いレベルの試合を見せられたと思う」と語った。 パリ・パラリンピックでは今回不参加だった世界ランキング1位のディーデ・デフロート(オランダ)との対戦が見込まれる。「現在はサーブに変化をつけようとしている段階。前後の変化をつけることも(パリ大会の)クレーでは有効だと思う」と話し、最大のライバルとの真夏の決戦を心待ちにしていた。(山崎清文)
西日本新聞社