キーガン・パルマーが2連覇を達成し、新たな歴史を刻む立役者となった「パリ2024オリンピック」スケートボード・男子パーク種目
大会結果
1位 キーガン・パルマー (オーストラリア) / 93.11pt 2位 トム・シャー (アメリカ合衆国) / 92.23pt 3位 アウグスト・アキオ (ブラジル) /91.85pt 4位 ペドロ・バロス (ブラジル) / 91.65pt 5位 テイト・カリュー (アメリカ合衆国) / 91.17pt 6位 アレックス・ソルジェンテ (イタリア) / 84.26pt 7位 ルイージ・チーニ (ブラジル) / 76.89pt 8位 キーファ・ウィルソン (オーストラリア) / 58.36pt
最後に
キーガン・パルマーの2連覇により幕を閉じたパリオリンピック。新たな顔ぶれもありながらも基本的にはキャリアのある実力者が揃った印象。ただその中で感じたのはオリンピックならではの雰囲気だ。今大会は予選と決勝共に全体的に攻めの展開が前のめりだったように感じ、同時にミスをする選手も多いように思えた。これはオリンピックの魔物によるものなのか、いつも戦い方だと勝てないという雰囲気を選手たち全体が感じ取ったのが異質なものだった。 同時にそんな中でしっかり2連覇で勝ち切ったパルマーの凄さを感じた。なぜなら以前より各選手の実力差は少なくなっているように見られ、実際どの選手もトリックを決めきれていれば金メダルを獲れるスキルは持っている中で決めきるということは、ディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーもある上で簡単なことじゃない。やはりスキルと同じくらいメンタル面での要素が重要ということだろうか。 そして女子と同様のことではあるが、男子でも見られたことで筆者が驚いたのが、大会後に自分たちの結果に関わらずお互いを称え合う点。どちらかというと女子よりも男子の方がコンペティティブな印象があったので女子と同じように称え合うイメージがない中で、今回のような肩車が見られたのはまさにオリンピックらしさを感じられる一瞬だった。 さて今回新たな歴史の1ページが刻まれたのだが、次のロサンゼルス2028オリンピックに向けてどうこのスケートボード競技が変化していくのかに注目だ。スケートボードシーンがスポーツとして認識される一方でこのカルチャーが世間に浸透していき、オリンピックの本質である平和の祭典を体現するものになればいいなと願っている。
FINEPLAY
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