約7割の管理職が「部下の育成」に苦戦。新任とベテランの悩みを比較【ALL DIFFERENT調べ】
ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所は、「管理職意識調査(部下育成編)」を実施した。課長クラス以上の管理職における「部下育成への課題」について、415名に聞いている。 なお、「ステージ別」の質問では、管理職のうち1~3年目の課長クラスを「新任管理職」、4年目以上の課長クラスを「ベテラン管理職」、部長クラスを「幹部候補」と分類している。
部下育成に苦戦? 管理職の約7割が「頻繫に課題を感じる」
まず、部下育成の課題を感じる頻度を聞くと、「とてもよくある」が18.0%、「よくある」が50.0%となり、合計で68.0%の管理職が頻繁に課題を感じていることがわかった。
ステージ別でみると、とてもよくある・よくあるを合計した割合は、新任管理職が76.4%、ベテラン管理職が66.6%、幹部候補が54.1%となり、新任ほど部下育成に苦労しているようだった。
課題を感じる場面は「部下の成果や知識・スキルが向上しないとき」
次に、どのような場面で部下育成への課題を感じるかを聞くと、「部下の成果や知識・スキルが向上しないとき」が35.2%で最も多く、ついで「部下のモチベーションが向上しないとき」が32.0%、「部下を評価するとき」が28.2%となった。
ステージ別でみると、いずれにおいても「部下の成果や知識・スキルが向上しないとき」の割合が最も高く、ステージが高くなるにつれて増加する傾向が見られた。また、新任管理職では「部下を評価するとき」が30.2%、ベテラン管理職では「部下のモチベーションが向上しないとき」が33.3%、幹部候補では「方針や戦略の浸透を図るとき」が27.9%で、他ステージと比べて突出していた。
部下との積極的な交流、意見に耳を傾けるなどの対策も
最後に、部下育成のために管理職が努力していることを聞くと、「部下と業務時間に積極的にコミュニケーションをとる」が46.8%で最も多く、ついで「部下からの意見に積極的に耳を傾ける」が44.4%、「部下に期待や役割を伝達する」が42.3%となった。
ステージ別にみると、新任管理職では「部下と業務時間に積極的にコミュニケーションをとる」が54.7%、ベテラン管理職では「部下からの意見に積極的に耳を傾ける」が51.4%と高い割合に。幹部候補では前述の2つに加え、「部下の自主性を尊重する」が44.3%で同率となった。
調査概要
・【調査対象者】当社が提供する管理職向け研修の受講者 ・【調査時期】2024年5月20日~7月17日 ・【調査方法】Web・マークシート記入式でのアンケート調査 ・【サンプル数】415名