《データでWS展望》ドジャースやや不利を覆すキーマンは大谷翔平と山本由伸だけでなく…ヤンキースはジャッジより好調「9戦8発の強打者2人」
ヤンキースは先発4枚がまずまず、救援陣も安定
続いては投手陣。こちらもヤンキースから見ていく。 〈投手陣〉 *は左投手 【ヤンキース】 ・先発 コール3試3先1勝0敗0S 16.1回率3.31 ロドン*3試3先1勝1敗0S 14.1回率4.40 シュミット2試2先0勝0敗0S 9.1回率3.86 ギル1試1先0勝0敗0S 4回率4.50 ・救援 ウィーバー8試0先1勝0敗4S 10.1回率2.61 ホームズ8試0先2勝1敗0S 7.2回率3.52 ヒル*7試0先0勝0敗0S 5.2回率1.59 ケインリー6試0先1勝0敗1S 7回率0.00 カズンズ3試0先0勝0敗0S 2.2回率6.75 マイザ*2試0先0勝0敗0S 1.1回率0.00 ライター2試0先1勝0敗0S 2.1回率3.86 ハミルトン2試0先0勝0敗0S 1.2回率5.40 コール、ロドン、シュミット、ギルの陣容はそれほど優秀とは言えないが、4人で先発陣を形成し、5回程度は投げることができている。救援ではシーズン終盤からクローザーになったウィーバーが役割を果たし、クローザーから中継ぎになったホームズ、左腕のヒル、ケインリーらと安定感のある救援陣を作っている。 【ドジャース】 ・先発 山本由伸3試3先1勝0敗0S 12.1回率5.11 フラハーティ3試3先1勝2敗0S 15.1回率7.04 ビューラー2試2先0勝1敗0S 9回率6.00 ・救援 ブレイジア6試2先1勝1敗0S 7回率5.14 コーペック6試1先1勝0敗0S 5.1回率1.69 トライネン6試0先0勝0敗3S 8回率1.13 バンダ*6試0先0勝0敗0S 5.2回率1.59 フィリップス5試0先2勝0敗0S 6.2回率0.00 ハドソン5試0先0勝0敗0S 4.1回率2.08 カスパリウス3試0先1勝0敗0S 4.1回率0.00 ベシア*3試0先0勝0敗0S 3回率0.00 エンリケス3試0先0勝0敗0S5回率7.20 ハニウェル2試0先0勝0敗0S7.2回率4.70 ナック2試0先0勝0敗0S 3回率15.00 グローブ1試0先0勝0敗0S 0.1回率27.00 シーズン中、先発陣を形成していたストーン、グラスノー、パクストンが離脱し、山本由伸、ビューラー、さらにタイガースから獲得したフラハーティが先発だが、ブルペンデーが3試合あった。救援の剛腕コーペック、左腕バンダ、クローザーのトライネンは安定感があるが、もう一人の左腕ベシアも故障で離脱している。
打線互角、走塁ドジャース、投手ヤンキースの中で
トータルで見ると「打線は互角」、走塁ではややドジャースに分があるが、投手陣は「先発・救援」の形が維持できているヤンキースにアドバンテージがあるか。 ドジャースは「やりくり投手陣」で回しながら、打線の奮起を促すということになろう。ヤンキースが勝つときは早々に大量点を奪って逃げ切るケースが想定される。ドジャースは点の取り合いの中で、勝機を見出す形となる。 ややヤンキースに分があり、ドジャースはそれを覆す戦いになると思われるが、できれば第7戦まで熱戦を見せてほしいと思う。 〈大谷・由伸とドジャース特集:つづく〉
(「酒の肴に野球の記録」広尾晃 = 文)
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