【中村蒼さんインタビュー】映画『アイミタガイ』ちょっと頼りないけれど、そばに居てほしい絶妙なキャラを好演!
いろんな人の想いを乗せて完成した『アイミタガイ』
前クールのドラマ『ギークス~警察署の変人たち~』での少々空回り系な熱き刑事や、現在放送中の『宙わたる教室』でのエリート准教授など、どの作品でもキラッと光る“後を引く”印象を残す中村蒼さん。映画『アイミタガイ』では、ちょっと頼りなくて微妙にズレているような…、でもそれがクスッと笑える愛すべきキャラに転じる魅力で、いつの間にか好きになってしまうのも納得の、ヒロインの恋人・澄人を好演しています。 どんな役を演じる際も、“これが素では!?”と思わせる、ナチュラルに役に入り込んでしまう中村さんに、心をジンと熱くさせる作品まわりのあれこれをお聞きしました! ●中村蒼(なかむら・あおい) 1991年、福岡県出身。2006年に主演舞台「田園に死す」で俳優デビュー。『ひゃくはち』(08)で映画初主演。主な出演作に『東京難民』(14)、連続テレビ小説「エール」(20)、「らんまん」(23)、配信ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」(22)、「沈黙の艦隊 シーズン1~東京湾大海戦」(24)、自身初の海外作品出演となった配信ドラマ「Pachinko シーズン2」、ドラマ「ギークス~警察署の変人たち~」(24)ほか。11月28日より配信のドラマ「【推しの子】」、来年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にも出演。公開待機作に映画『室町無頼』(25年1月公開)ほか。
本作は、亡き佐々部清監督の企画を、『台風家族』などの市井昌秀監督が脚本の骨子を作り、『彼女が好きなものは』の草野翔吾監督がメガホンを執るという、色んな人の手を経て完成した作品です。佐々部監督作『東京難民』(14)で主演を務めた中村さんにとっては、思い入れの深い作品になったのでは? お話をいただいた時は、やはり“縁”を強く感じました。佐々部さんの『東京難民』では、役者として本当に多くのことを学ばせていただきましたし、自分にとって思い出深い作品なんです。すごく緊張感のある現場で、佐々部さんに全て見透かされてる気がしました。長い撮影に疲れて少しでも気を抜くと、すぐに指摘され、ちゃんとレールの上に引っ張り上げられるというか。だから今回も佐々部さんに恥じないようにやらないと、と思いました。一期一会の出会いを感じながら参加させていただきましたが、そういう経緯こそ、この映画の物語そのものだな、とも感じました。この『アイミタガイ』も、いろんな人との縁が繋がって、それぞれの想いも繋がっていく、という物語なので。