評判を覆したシャルケ躍進の真相【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
予想できなかった変貌ぶり
シャルケ躍進の最大の功労者がこのワグナー監督だ。指導力はもちろん、高いコミュニケーション能力で選手たちの信頼を勝ち取った。(C) Getty Images
昨シーズンはまったく良いところがなく、降格圏を彷徨っていたシャルケが好スタートを切った。新監督に戦術家のワグナーを迎え入れた名門は、ほぼ同様のスカッドで、いかにして負のスパイラルから抜け出したのか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2019年10月17日発売 ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 9月28日に行なわれたブンデスリーガ第6節。レッドブル・アレーナを埋め尽くした4万2146人の大観衆は、ピッチ上のプレーに何度も溜息をつかされた。無敗で首位を走っていたホームのRBライプツィヒが繰り出す攻撃が、シャルケ04の狡猾で堅固な守備陣にことごとく跳ね返されたからだ。 試合はシャルケが前半に2点を先取すると、59分にも追加点。84分に1点を返されたものの、盤石の戦いぶりで首位チームを相手に完勝を収め
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