23シーズンぶりの新監督に何が期待できる? アーセナルはどう変わる?
パリでの2年間の評価なら今回の招聘はなかったはず。
パリSGが国内のコンペティションを制するのは当たり前。花の都での2シーズンで7つのタイトルを獲得したエメリだが、大成功とは言えない。(C)Getty Images
当初の予想ではノーマークだった意外な人選にも映る。ヴェンゲルの後任に指名されたスペイン人監督、ウナイ・エメリに何が期待できるのか。指揮官の交代は実に23シーズンぶり。新生アーセナルはどう変わっていくのだろうか。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2018年8月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― アーセナルのテクニカルエリアに、これまでとは違った風景が広がる。そんな新シーズンを想像すると、かえすがえす不思議な気持ちになる。そこには過去22年間、ひとりの男が立ち続けてきた。比類なき、忘れがたき指揮官、アーセン・ヴェンゲルである。 パッド入りの防寒ジャケットを着て、両手を上げてレフェリーに不服を示し、チームが彼の好むスタイルを示せば笑顔を見せる。そうした景色は、永遠に変わらないとさえ思われた。
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