エアコン3万円、LED照明1000円前後…お得に買える「家電エコ割」知らずに損している人に伝えたいこと 対象は?どれくらい安くなる?条件は?
多く見かけるのは、ポイント還元。コンビニエンスストアやスーパー系、ケータイキャリア系、PayPayのような各種ポイントの中から選べて、ここにポイントとして返還され、それを別の機会にお金代わりに使うというやり方だ。 返還の方法や対応するポイントなども自治体によってまちまちなので、説明書や自治体のホームページで確認してほしい。 ■LED照明は要チェック 省エネ割を使って購入を検討してもらいたい家電の1つが、LED照明だ。
テレビロケなどで一般の方のお宅にお邪魔させていただいて、省エネ指南することも多い筆者。意外だったのは、蛍光灯の照明を使い続けている家庭が予想以上に多いということ。 あまり知られていないが、蛍光ランプには人に有害な「水銀」が(わずかだが)使われているので、2027年末をもって生産どころか輸出入も禁止となる。つまり、あと3年もすると市場残の蛍光ランプしかなくなる。本体があっても交換用ランプがなくなるのだ。
すでに2024年から国内メーカーのほとんどは蛍光灯式の照明を生産中止しているので、新品に買い替えもできない。 蛍光ランプをLED式の照明に交換すると、圧倒的に電気代が安くなる。その額は年間で2110円。3~4年も使えば、本体価格の元は取れる。しかもLEDは寿命が4万時間あり、1日8時間使っても13年以上持つので、ランプの交換のランニング費用が不要になる。 実は、「もったいないので、蛍光ランプが消えるまで買い替えない」と、がんばっている家庭が多い。しかし、実際には蛍光ランプを使っているほうがもったいなく、実はがんばるほど電気代を損するという変な構図になっている。
「省エネ家電の補助金」を使って、一日でも早く蛍光ランプをLED式のシーリングライトに買い替えることをオススメする。 LED以外はどうか。 8~12畳用のエアコンを10年前のモデルから最新の省エネエアコンに買い替えると、年間の電気代は4120円安くなる。また3人家族向け401~450Lの冷蔵庫を、10年前のモデルから買い替えると4560~6110円も電気代が安くなる。 10年というと、どちらにしても寿命でいつ壊れてもおかしくない。製造年を調べて10年を超えているなら、この機会に買い替えを検討してはどうだろう。
藤山 哲人 :家電ライター