座席指定に不可欠な"あの文字と数字"!! 「ABCD…」以外の乗り物もあっていいんじゃないかと調べてみた件
■(2)ちょっと変則的?JRの列車
続いて、JR各社が運行している列車の座席番号事情を見てみよう。こちらも新幹線/在来線の列車ともに、通路を挟んで横並びになっている座席を1列の扱いにする。 さらに個々のシートをアルファベットで表すのがキホンであるが、号車番号が加わる点が飛行機と異なる。例えば3号車の4列目A席を取ったとしたら、チケットには「3号車 4番 A席」と印字される。 JRの列車で横並びの席数が最も多いのは新幹線の「3-2配列」。この配列では、3席一組になっている側のシートの端がAで、通路を挟んで2席一組の端がEになる。 「ABC-DE」と、順番通りにアルファベットを並べる仕組み。では、2-2配列のグリーン車や、在来線の特急列車はどうかといえば、飛行機のようにアルファベットが歯抜けになることはなく、「AB-CD」になる。2-1配列の新幹線グランクラスは「CB-A」だ。 ただし、標準が2-2配列のところを、バリアフリー対応で1-1配列や2-1配列に席数を減らしている区画があり、こちらは「A-D」になったり、「AB-D」になったりする。 また、背もたれが固定式で4人掛けのボックスシートが付いている車両は少し変則的で、各席をアルファベットで表すのは同じながら、1ボックス単位で窓側がAとD、通路側がBとCになる。ドア付近のロングシート部分は3人掛けなら「ABC」だ。 2024年現在も定期で運転している列車の中で、「座席」ではないのでノーカウントと言えばそうかもしれないが、2階建て寝台電車の「サンライズ瀬戸・出雲」は、カーペット車はABCDながらも、個室寝台は個々の部屋を示す文字にアルファベットを使わない例外的存在。 1階部分に相当する個室は1~10番台、2階相当の個室は20番台の個室番号が割り振られる。取ったチケットが8号車の2階部分の個室なら、寝台券には「8号車 24番」のように印字される。