内田篤人がいた頃とは…“絶望の淵”に立たされた名門シャルケの行方【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
わずか3年間で失われたファンとの家族的な関係
開幕4戦で1分け3敗。シャルケは降格圏の17位に沈んでいる。(C) Getty Images
シャルケが絶望の淵に立たされている。開幕戦でバイエルンに0-8と衝撃的なスコアで完敗すると、続くブレーメン戦にも敗れて早くもワグナー監督を解任。窮地に陥った名門を、バウム新監督は救うことができるのか。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2020年10月15日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― 2017年9月、内田篤人は7年間在籍したシャルケ04に別れを告げた。本人にとっても思い入れが強いクラブだっただけに、退団セレモニーでは涙が溢れ、満員の観客で埋まったスタンドからは愛するジャパニーズへの賛歌が贈られた。 挨拶に立ったクレメンス・テンニース会長(当時)はマイクを手にすると、「我々シャルカーは、君のことを本当に誇りに思う」と大声で叫び、童顔の右SBの功績を称えた。さらに、クリスティアン・ハ
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