青木真也が王座戴冠を果たし“失神KO事件”の復讐を宣言!
25日、東京都・後楽園ホールにてDDT『夏休みの思い出2024』が開催。青木真也がKO-D無差別級王座を初戴冠した。 7月21日のDDT両国国技館にてDDTの至宝・KO-D無差別級王座を防衛した上野勇希は、「僕は青木さんと出会って、青木さんの姿を見て自分がこのリングでやりたいことやらないといけないこといっぱい学びました。青木さんとこのDDTの一番のベルトかけて試合がしたいです」と青木真也を次期挑戦者に指名。 青木は「ありがとう。その挑戦、受けて立ちます。今まで世界中で色んな相手と色んな場所で闘ってきました。宇野薫、エディ・アルバレス、ギルバート・メレンデス、2015年の桜庭和志戦以来の、闘いたい場所と闘いたい相手、それがDDTの上野勇希です。僕の挑戦受けてください」と指名を受け、8月25日DDT後楽園ホール大会での王座戦が決定した。 2人の会話は一見爽やかなやり取りに見えたが、青木は冷徹に上野を分析していた。 挑戦決定直後のバックステージコメントでは「両国のメインで次を僕で指名するというのは彼なりのメッセージと彼なりのコンプレックスがあるんでしょう。それを強く感じましたけどね。やってはみたいけど僕がやったら彼はめくれるし潰れるから。やる必要ないんだろうなと思ってたんですよね。上手だけど強くない。決定的な点だと思う。試合は上手ですよ。でもバカにして言ってますからね。“上手”って。強くない。強さって、競技的に強いのか、勝つほうが強いのか、客呼べるのか、ニュース作れるのかって色んな強さあると思うんですけど、単純に彼は存在をかけて闘ってないと思う」と淡々と語っていた。 世界を知る現役MMAファイターの青木真也は間違いなく強い男。その男に上野は“上手なプロレス”で挑み勝利することができるのかに注目が集まっていた。
試合は序盤から青木がグラウンドで支配。青木は挑発的に舌を出しながら押さえ込み技を連発し、上野のスタミナをゴリゴリと削っていく。 上野はリング鉄柱を使ったり観客席に叩き込んだり場外ボディスラムで叩きつけたりと“プロレス”ならではの場外戦で圧倒。顔面をぶち抜くドロップキックを連打し、必殺のBMEまで決めていく。 青木もトペ・スイシーダやダイビング・ニードロップなど“プロレス”で対抗し、上野の三角絞めをぶっこ抜いてのパイルドライバー。パントキックでぶち抜いてからカバーに入るも、カウント2で自ら引き起こす。最後は卍固めからグラウンドに引き込み、首・肩・両腕を極める複雑な形へと変形させてギブアップを奪った。