青木真也が王座戴冠を果たし“失神KO事件”の復讐を宣言!
マイクを取った青木は「上野、すごかった。お前のことは好き。愛してます。だから言います。負けた者は去れ」と上野へ青木なりの敬意を示す。 次期挑戦者として遠藤哲哉が名乗りを上げると、青木は「よりによって一番ぬるい奴がやって来たな。お前やれんのか?お前あがいたのかよ。上野もMAOもあがいて来たよ。お前だけ寝てるだけじゃねーかよ。あがいたのかよ。申し訳ないけど、却下します!」と拒否の姿勢を示した。 2022年6月に行なわれた『CyberFight Festival 2022』でKO-D無差別級王者として臨んだ遠藤は、当時NOAHに所属していた中嶋勝彦の張り手を顔面に受けて脳震盪を起こしレフェリーストップ負けを喫した。 この事件は、棚橋弘至の“横一線”発言から強さの面でも高みを目指してきたDDTの尊厳を揺るがしたものであり、モヤモヤを残したまま2年以上経過していた問題だ。当時は青木もDDT EXTREME級王座の戴冠歴を持つなど既にDDTファミリーの一員であり、青木にとっても“失神KO事件”には歯がゆい思いをしてきたのだという。 遠藤が「中嶋勝彦にやり返すのはアンタじゃない。俺がそのベルトを巻いてからだ!」と決意表明を行うと、「青木真也としてはお断りします。ただ、KO-Dチャンピオンとしてお前の挑戦、叩き潰してやる」と受諾。9月8日の名古屋国際会議場大会で両者のKO-D無差別級王座戦が行なわれることが決まった。 その後インタビューに応じた青木は、「やられたまんまでみんな黙ってるんですよ。誰も言えないじゃないですか。僕は悔しい思いをしたから。あのとき俺は所属じゃなくて、ベルトもなくて言う権利もなかったから。今言いますよ、僕が。これで文句言われて『言うんじゃない』って言われたら、一旦引退します」と、自らの進退を引き合いに出してまでDDTの名誉回復のために戦う覚悟を語った。 中嶋勝彦は、2023年9月にNOAHを退団してフリーに。唐突に“闘魂スタイル”を掲げて訴訟寸前まで行ったり、リング内外での奇抜な行動が目立ったりとかつての印象とは大きく異なる存在となっているが、その強さは本物。全日本プロレスで三冠ヘビー級王座を戴冠し、現在はGLEATのLIDET UWF世界王座のベルトを保持している。 NOAH所属でなくなった中嶋個人を倒せば当時の雪辱を果たせるのかどうかはさておき、青木か遠藤のどちらかが、そしてDDTが中嶋を倒すことが出来るのかどうかに注目が集まる。