大谷翔平との会話「言うのは適切ではないが…」アメリカ大使もビックリ“大谷がひっそり訪れていた”現場ウラ側「デコピン用のビザを渡すと…」
プロ野球シーズン終盤の9月16日、3連休最終日の巨人対中日戦だった。満席の東京ドームで、隣に座るアメリカ人男性が次々に質問を投げかけてくる。 【実際の写真】「大谷さんがひっそり訪れて…これが“超巨大”デコピン用のビザ」緊張気味の大谷さんと大使のツーショット。「超ガリガリだったエンゼルス時代」→「大谷さんのう、腕が…まるでハルクの現在」一気に見る 「なぜユニフォームの背中の選手名は英語で書かれているんだ?」 「(レモンサワーの売り子を見て)あれはスパークリングウォーターを売ってるの?」 「そういえばスタンフォード大に進学した野球選手がいたよね。あの子はどうなの?」 「タオルを回す応援は巨人だけ? カレッジフットボールを思い出すよ」 一見どこにでもいる観光客のように、野球観戦を楽しむこの人物。駐日米国大使、ラーム・エマニュエル氏である。アメリカ大使館から誘われて、大使とともにプロ野球観戦をするという、思わぬ機会に恵まれたのだ。
「シカゴの電車は危険なの?」「週2回は使っていた」
先にエマニュエル氏の紹介をしておく。米シカゴ出身で現在64歳。2022年1月から駐日米国大使として日本に派遣されている。米国時代には、首席補佐官としてオバマ元大統領を支えたのちに、シカゴ市長を8年間務めた。バイデン大統領とも親しい間柄とされるアメリカ政治界の大物だ。 そんな人物と隣り合わせで野球観戦をすることになり、大いに身構えていた筆者だが、前述の質問責めで緊張が解け、気づけば「実際のところ、ハリスとトランプはどちらが大統領選挙で勝つんですか?」とやり返していた。この質問に対する返答はオフレコに当たるだろうが、「シカゴの地下鉄・電車は危険だから乗らないほうがいいって聞いたけど本当ですか?」という質問に対しては呆れたようにこう言った。「なんで? まったく問題ないよ。私も市長時代、週に2回は使っていたから」。シカゴ市長は電車通勤をするのか、と小さく驚いた。 駐日大使としてのエマニュエル氏は、野球とともに語られることが多い。野球をキーワードに日米間の交流を深める、いわゆる野球外交だ。 たとえば大使就任の直前には、シカゴのメジャー球団であるカブスとホワイトソックスのユニフォームを岸田文雄前首相に贈った。第100代首相であったことから、「背番号100」のプリントのおまけ付きだった。岸田前首相が野球部出身と知っていての贈り物である。
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