【NFL】QBフラッコを先発起用も、QBリチャードソンを「見限るつもりはない」とコルツHCスタイケン
インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは先発クオーターバック(QB)をアンソニー・リチャードソンからジョー・フラッコに変更する理由を説明するのに、1時間にわたる記者会見を必要としなかった。
理由は単純であり、コルツは2024年に試合に勝つことを必要としており、スタイケンHCはフラッコがそのための最良のチャンスを与えてくれると信じているからだ。現地30日(水)、スタイケンHCは日曜日のプライムタイムに行われるミネソタ・バイキングス戦ではフラッコが先発を務め、“今後も”先発クオーターバックであり続けると明言。つまり、フラッコとリチャードソンは1週間だけ交代するわけではないということだ。
スタイケンHCは「難しい決断だったが、このフットボールチームにとって最善の策だと思った」と述べている。
「今はジョーが私たちに勝つための最良のチャンスを与えてくれると感じている。そうは言っても、アンソニーを見限るつもりはまったくない。本当にそのつもりはない。彼はたくさんの才能を持つ若手選手だ。この時間を活用してプロとして成長し続けるだろう」
リチャードソンは2023年ドラフトの全体4位で指名されてから、2シーズンにも満たないNFLキャリアで数々の浮き沈みを経験してきた。
ルーキーシーズンに好調なスタートを切り、パスの精度には問題を抱えていたものの、次世代のキャム・ニュートンのように見えたリチャードソンだったが、4試合に先発した後、肩を負傷して残りの試合を欠場することになった。復帰後の今季も、少しばかり鈍さが見られたリチャードソンは、シーズン第4週に臀部を負傷し、代わりにフラッコが出場することになっている。リチャードソンはそこから2試合を欠場した後に先発復帰したが、直近の2試合ではパサーとしての不安定さがコルツのオフェンスに制限をかけていた。
フラッコは必要に迫られてリチャードソンの代わりに出場したが、そうでなければコルツはリチャードソンを先発に起用し続けていたかもしれない。しかし、リチャードソンの復帰後、フラッコのパフォーマンスは無視できないものとなった。リチャードソンが指揮を執っていた際に、コルツのオフェンスはフラッコが司令塔を務めていたときほど爆発的でも生産的でもなかったからだ。