【NFL】QBフラッコを先発起用も、QBリチャードソンを「見限るつもりはない」とコルツHCスタイケン
スタイケンHCは水曜日に「たくさんの試合が残っている中で勝率.500という現状を踏まえ、フットボールチームとして自分たちがどういう状態にあるのかを見つめているだけだ。ジョーが私たちに最良のチャンスを与えてくれると感じている」と説明している。
コルツが去る日曜日に地区ライバルのヒューストン・テキサンズに敗れた試合で、リチャードソンが一時的に試合から退いたことを、弱さや信頼性のなさの表れと指摘する人もいるだろう。直前のプレーで300ポンド(約136kg)のディフェンダーを振り払い、スクランブルしてパスを投げたことを考えると、疲れ果てていたことは理解できるとはいえ、リチャードソンはその行動によって多くの批判を浴びた。結局のところ、誰もがケガや疲労を抱えながらプレーしている結果重視のNFLにおいて、クオーターバックがそのような行動をとるのは容認されない。
水曜日、リチャードソンは「あのプレーについては、リーダーとして、特にこのチームのクオーターバックとして、あんなことをしたらダメだってことは分かっている。一般的に言って、フットボール選手として、あんなふうに自分自身を試合から引き離すことはできない。特にあんなふうに重要な場面ではね。でも、人は経験から学ぶものだ。そこから成長するしかない」と話している。
リチャードソンが自身の決断とその影響を認識していることは、前向きな兆しだ。また、シーズン第7週にマイアミ・ドルフィンズに辛勝した試合をパス24回中10回成功、129ヤードという記録で終えたリチャードソンが、チームメイトのためにもっと良くならなければならないと認めたことも同様に重要だと言えよう。
それらはすべて、フランチャイズクオーターバックとしての地位を確立するための長期的なプロセスの一環だ。しかし、現時点で最大の問題は、コルツには将来のために多くの時間をかける余裕がないということだ。
水曜日、ベンチに下げられたことについて尋ねられたリチャードソンは「もちろん、つらい。1人のコンペティターとして、来週からはもう先発じゃないと言われたくないのは当然のことだ。でも大丈夫。俺はこの瞬間を成長し、失敗から学ぶための機会として活用している」と報道陣に語っている。