和歌山放送情報懇談会「国土強靱化と感染症・パンデミック対策」
和歌山放送開局65周年記念・第142回情報懇談会が、10月29日、和歌山市のホテル・アバローム紀の国で開かれ「国土強靱化と感染症・パンデミック対策」をテーマに、専門家による講演とパネルディスカッションが行われました。 はじめに、拓殖大学地方政治行政研究所の特任教授で広川町の「稲むらの火の館」の客員研究員を務める濱口和久さんが講演し、今から150年前の江戸時代、安政の南海地震による大津波が襲来した際に、稲わらに火を点け、村人を高台に避難させて命を救った広川町の偉人・濱口梧陵の功績を改めて振り返りました。 続いて、日本医師会名誉会長で「ニューレジリエンスフォーラム」共同代表の横倉義武さんが新型コロナ禍を経たいま、大規模な感染症に対する新たな政策の必要性を強く訴えました。 このあと、パネルディスカッションが行われ、講演した濱口さんと横倉さん、それに「稲むらの火の館」館長の﨑山光一さんが、災害時での感染症対策の重要性や、濱口梧陵の「稲むらの火」の逸話をきっかけに国連で制定された11月5日の「世界津波の日」を前に、紀州からの防災発信の意義を語りました。