自社アイテムで名作映画の「概念コーデ」続々発信 「本気で笑いを取りに行く」アパレル会社…失職から始まった社長夫婦の怒涛の25年
20代から80代 みんなファッションで楽しんでほしい
セレクトショップから出発してメーカーから仕入れるようになり、自分たちで服の企画、制作、販売まで行うようになったズーティーの扱う商品は、現在約3割が自社制作。あとは他ブランドの商品を扱っている。機能性のあるベーシックなものから、個性があり、着ていて楽しい気分になれる服をそろえる。 女性はもちろん男性も着られて、カジュアルやシンプル、モード系といったジャンルもない。トレンドも追いすぎない。洗濯に強く何年も着られる質の良い服を、手頃な価格で提供しているのがイーザッカマニアの特長だ。対象年齢も決めていない。 「ターゲットを絞った方がお客に刺さるのでは?というアドバイスもいただきます。でも20~50代までいるうちのスタッフの誰もが、自分たちの服を作っていると自負していますから、あえて絞っていません」 この「誰でも着られる」ことを写真で表現したのが、先述した「映画とイーザッカマニア」だ。よく見ると、男性スタッフや40代、50代の女性も登場している。 さらに今、企画を進めているのが、20代から80代まで3世代がイーザッカマニアの服を着てそろって写真を撮るという「3世代コーデ」という。 「創業から25年経った今、実際にご自身、お母さん、娘さんと3世代にわたってご愛用くださっているお客様もいらっしゃいます。あらゆる世代におしゃれを楽しんでほしい。お気に入りの服を着て楽しそうにしている人を見るのが、私の楽しみなんです」 たくさんの人にイーザッカマニアをもっと知ってほしいと語る浅野さん。仕事でもやりたいことはたくさんあるが、プライベートでやりたいことは、家族でランカウイへ行くことだ。「今度こそ心から南国リゾートを満喫して、しっかり記憶にとどめたいです」と、笑いながら話してくれた。 (まいどなニュース特約・國松 珠実)
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