松山英樹「記録を出せて嬉しい」 PGA新記録「-35」で開幕戦V「ここからリスタートする気持ちで」
米ツアー今年初戦「ザ・セントリー」最終日
ゴルフ米男子ツアーの開幕戦、ザ・セントリーは5日(日本時間6日)に米ハワイ州カパルアのプランテーションC(7596ヤード、パー73)で最終第4ラウンドが行われ、首位から出た松山英樹(LEXUS)が1イーグル、7バーディー、1ボギーの65で回り、通算35アンダーで優勝。自身の持つアジア人最多勝利記録を更新する米ツアー11勝目を挙げた。通算35アンダーはPGAツアー新記録。圧巻の4日間で、360万ドル(約5億6600万円)の賞金を手にした。 【動画】「優勝後の瞬間を共有」 深くお辞儀した田渕キャディーと松山英樹の抱擁シーン コリン・モリカワ(米国)との息詰まる優勝争いを制した。2位と1打差の単独首位でスタートした松山。3番パー4で2打目を直接カップインさせるイーグルを奪取。本人も驚く一打でスコアを伸ばすと、5番パー5でもバーディーを奪った。7番パー4で初日の13番以来となるボギーを叩くも、8番、9番は連続バーディー。2位モリカワに4打差をつけて後半に突入した。 サンデーバックナインに入っても11番、12番で連続バーディーをマーク。16番パー4でも2打目をピンから約1メートルの位置につけ、1打伸ばした。最終18番で入れればバーディーのウイニングパットを決めるとガッツポーズ。観客の歓声を浴びた。松山は3日目を終えて通算27アンダーで、このコースで行われたザ・セントリーでは54ホールでの最少スコアを叩き出していたとPGAが伝えていたが、勢いをとどめずに優勝を掴んだ。 松山は優勝後のインタビューで「コリンが伸ばすと思っていたので、10アンダーに近いスコアを出さないと逃げ切れないとは思っていた」と安堵。PGAツアーの新記録については「最後のパット入るか入らないかで、(記録になるかならないか)そういう感じはしていたので、記録を出せて嬉しい」と語った。過去12か月で3勝。「オフでリフレッシュできて、またここからリスタートする気持ちでできたのが良かった」と振り返った。 今大会は今季8試合が行われるシグネチャーイベントの初戦。昨季の優勝者とポイントランク上位50人のみに出場権が与えられる。賞金総額は2000万ドル(約31億4400万円)。優勝者には360万ドル(約5億6600万円)が与えられる。2022年大会では、キャメロン・スミス(豪州)が72ホールでの米男子ツアー最多アンダーパー記録を塗り替える34アンダーのコースレコードで優勝していた。
THE ANSWER編集部