バスケ人気引っ張る河村勇輝、五輪イヤーの決意は「試合を支配できるプレー」 身長172センチ日本の若き司令塔が掲げる「挑戦」
―身長172センチで大きな選手に立ち向かう怖さは。 「あんまり僕は感じてない。いろんな局面がある中で、高さだけではなく、強さであったり、タイミングであったりも含めてバスケットというもの。いろんなことを考えて駆使しながら、うまくプレーできれば」 ―2024年の目標は。 「横浜BCで優勝すること。これが何よりの直近での大きな目標。そこは本当にチーム全員でぶれずにいければいい。まずはそこに一番フォーカスし、シーズンを終えてから、パリ五輪に向けて準備していければいいなと思っている。五輪のメンバーに入ることは簡単ではないと思う。しっかりとトムさん(ホーバス監督)に選んでもらえるようなパフォーマンスをしたい」 ―五輪で勝つために必要なことは。 「ポイントガードとしてコートの中で試合を支配できるようなプレーができればいい。(ワールドカップを欠場した)八村塁選手も出場することになれば、攻撃の引き出しはたくさん増えてくる。とにかくチームが勝つために、試合に出ている選手がストレスなくプレーできるようにコントロールするのが役割。僕以上に力を持った選手がコートにいるというのが難しい部分ではあるけど、年齢が下であっても、コントロールすることが必要かなとは思う」
―今年の抱負として色紙に「挑戦」と書いた。 「昨季は横浜BCでプレーオフのチャンピオンシップに初出場した。次は優勝という大きな目標に対しての挑戦になる。チャレンジャーとしての気持ちを忘れずに戦っていきたい。その後に、パリ五輪がある。ワールドカップでは本当の強豪であるドイツとオーストラリアには歯が立たなかった。五輪はそういったチームしか集まらない大会だと思うので、それに向けての挑戦。僕はドイツ戦もオーストラリア戦も、なかなかうまくプレーできなかった悔しさもある」 ―理想の選手像は。 「トムさんにもずっと言われていることで、やはり点を取れるポイントガード。そこが大前提にないと、相手にプレッシャーをかけられない。試合の流れや、相手のディフェンスのプランに、すぐに対応して、自分のプレーを変化させることができるようになりたい。前まではアシストに特化していた部分はあった。(今は)相手の状況や出方によって、何でも選択できるプレーヤーになっていければいいなとは思う」