圧倒的な合格実績は「信用できない」との指摘も…いきなり閉鎖!「ニチガク」関係者が憤る経営悪化「本当の実態」
塾長の小論文講座に30万円
「組織全体に、ごまかす文化が長年根付いていたと言えるかもしれません」 ニチガクのホームページ上では、塾長の実績についてこう記載されている。 《4桁を超える数えきれないほどの生徒を大学に合格させてきています。それも、高校の先生や、他塾から「お前には絶対無理だ」と言われた生徒も、毎年何人も合格に導いており、奇跡の逆転合格などと言われています(我々からすれば奇跡でもなんでもないのですが)》 「確かに塾長はそれだけの人数を合格させてきたのでしょう。しかし、大学受験は生徒の努力が必要です。そこをごまかして『ここに入れば合格できる』という幻想を生徒に抱かせていました。『君はもう大丈夫だ』といった安心感を与え、入塾すれば合格が約束されたかのように思わせていました」 内情に詳しいニチガク関係者は、目玉でもある塾長の小論文講義について「受ける意味がない」と吐き捨てる。 「毎年7月から10月まで毎週日曜日に行われていました。雑談が半分、半分はそこらへんの参考書に書いてあることを伝えるだけ。具体的な添削指導は、塾長以外の小論文スタッフが行っていました」(ニチガク関係者、以下「」も) 雑談では、宮正氏の自慢話や武勇伝などが披露されることも。 「30万円の価値はなかったと思います。疑問に思う生徒はいるんですが、塾長は話がうまい。高校生は鵜呑みにしてしまい、引き込まれていってしまうのです」 講師や職員たちも、生徒を前にカリスマ性を発揮する宮正氏に逆らえなかった。 「『ニチガクの天皇』みたいなポジションですね。いつも封建的な空気が漂っていました。ただ、塾長も社長も『カネにきたない』『あくどいことをしている』というような印象を受けることはありませんでした。しかし、経営は思い付きやどんぶり勘定だった、というのが私なりの推測です。業績が悪化していることがわかっても、誰も経営方針に口出しできなかった。余計な波風は経てず、流されていただけでした」