【新潟2歳S】コートアリシアン 余裕十分の走り 素質は重量級 課題のスタート克服でタイトル奪取へ
「新潟2歳S・G3」(25日、新潟) 弾むようなフットワークで駆け抜けた。東京芝1600メートルの新馬戦を圧勝したコートアリシアンは21日、美浦Wで単走。6F86秒8-39秒0-11秒7と目立つ時計ではなかったものの、余裕のある走りで直線も楽に動いた。黒崎助手は「メリハリが出てきました」とうなずく。やれば動くのは分かっている。オーバーワークにならないように気をつけて、一つ一つの確認作業を行った。 新馬戦は出遅れながらも途中から動いて中団でレースを進め、直線ではじけた。同助手は「見た目以上にいい競馬をしてくれました」と5馬身差の圧勝劇を振り返る。 一方で課題も見つかった。それはスタート。ゲートへ向かうまでにスイッチがオンになって出遅れた。「気持ちが入って遅れてしまった。この中間はそこを意識しながら調整しました」と説明。気持ちのコントロールを重視した取り組みを行い、いい精神状態に仕上がった。 素質は重賞級。スムーズに走ることさえできれば、2連勝でタイトルをつかみ取るだけの力はある。