職場の感動エピソードを披露 感動物語コンテスト 兵庫県明石市の「グッドフェローズ」がグランプリ
実際に起こった職場の感動エピソードを動画でPRする「感動物語コンテスト」(一般社団法人「人が輝く経営実践会」主催、産経新聞社後援)のグランプリ大会が7日、大阪市中央区のドーンセンターで開かれた。グランプリには、兵庫県明石市の福祉サービス業、グッドフェローズ株式会社の作品「キャストとメンバーさん心を1つにしてつかみ取った〝採用〟物語」が選ばれた。 【写真】グランプリに輝いたグッドフェローズ株式会社 感動物語コンテストは、「『人を大切にする会社』が日本を元気にする!」をスローガンに、平成20年から始まり、今回で17回目。同コンテストの郡司公生・実行委員長は「人材の成長が企業の成長につながる。動画を作ることで、仕事中にスルーされがちな小さな感動に気づき、社員の育成にもなる」と意気込む。 グランプリ大会には、地区大会などを勝ち進んだ7社が参加。住宅リフォームの営業マンがお客さまと信頼関係を築いていくエピソードや、会社の危機を社員全員で乗り越えた話などが披露され、涙を流す観客もいた。 グランプリに選ばれたグッドフェローズは、入社4年目の藤原一揮さん(25)が、知的障害のある利用者の女性とともに、企業に就労する「一般就労」を目指し、見事〝採用〟されたエピソードを紹介。3時間かけて履歴書を書いたり、不採用が続くなど困難もあったが、約1年かけて採用を勝ち取った。女性が藤原さんに宛てた感謝の手紙なども映し出され、感動を呼んだ。 藤原さんは「福祉業は人の人生に大きく関わる大切な仕事だということを知ってほしかった。動画を作ることで、自分の気持ちを深堀するきっかけにもなり、成長できたと思う」と笑顔で話した。