【大分】臼杵市の商店街火災 住民から悲痛な声
大分朝日放送
大分県臼杵市の商店街で起きた建物火災は発生から半日でようやく鎮火し、10軒以上に燃え移りました。 「八町大路」と呼ばれ風情ある街並みで起きた火災。 被災した人からは悲痛な声が聞かれました。 お店が被害に遭った人 「何とも言えない。ずっと見てた。自分の家が焼けるのを」 24日午後2時前、臼杵市臼杵の商店街で火災が発生しました。 古い建物が軒を連ね次々に燃広がったため、完全に鎮火したのは25日午前1時すぎで、発生からおよそ半日がかかりました。 小栗アナウンサー 「現場は古い建物が並ぶこちらの通りです。 建物は燃え大きく崩れています。25日は朝から実況見分が始まっています」 詳細は不明ですが、少なくとも10軒以上の家や店舗が燃えたとみられています。 消火活動にあたっていた消防署員2人がけがをして病院に運ばれましたが命に別状はありません。 火事があった商店街のメインストリート「八町大路」では100年以上前に造られた趣のある建物が多く並んでいて、観光客も訪れます。 火事が起きた前日も臼杵の食文化を広めるためのイベントが開かれたばかりでした。 突然の火事に住民からは悲痛な声が聞かれました。 お店が被害に遭った人 「100年以上の歴史のある建物だったのでファサードという補強をしている。外側の部分だけ。屋根とか全部ふっとんでいてファサードだけ残っているって寂しいですよ。そこだけはりぼてで中は丸焦げ。もう悔しい」 臼杵市商店街連合会 前田勝雅会長 「この町並みがこの商店街の売りだった。まさに24日ここを舞台に食のイベントをやって売り出していこうという状況で起こった火事1番の財産を失った」 臼杵市 中野五郎市長 「被災された方の生活支援をしっかりしながら町をどういう風につくり変えていくかということも長期的な考えを持ちながら一緒にやっていかないといけない」 警察と消防が引き続き詳しい出火原因を調べています。