お米が高いので、主食を全て「レンチンパスタ」に変えました。1食「150円」で済むので気に入っているのですが、栄養面の問題はあるでしょうか?
食費を抑えるために、節約効果が高いパスタを多く食事に取り入れる方もいるかもしれません。しかし、気になるのは栄養面ではないでしょうか。 そこで、本記事ではパスタを継続的に食べる場合における問題点や、節約効果などを解説します。 ▼節約のために「カップラーメン」はNG? 栄養バランスと節約を両立させる方法とは?
パスタは毎日食べても問題ない?
パスタは基本的に調理がしやすく、比較的安価に作れることから、食費を節約する意味も含めて毎日食べたいと考える方は多いかもしれません。パスタの形状やソースの種類も豊富であり、食べ飽きにくい点もその理由の1つであると考えられます。 そこで懸念点になるのは、そもそも毎日パスタを食べても問題ないのかどうか、ということでしょう。 結論からいえば、パスタは毎日食べても問題がないとされています。一般的な乾燥パスタは小麦粉と水で作られていますが、パンや米などと同様にデンプン質の食品に属しており、野菜やたんぱく質などと同じく毎日の食事に取り入れるべきとされているからです。パスタはビタミンBやマグネシウムが豊富であり、炭水化物を生成できることもその理由の1つといえます。 ただし、量や栄養バランスには注意しましょう。 パスタに欠かせないソースには脂肪分や塩分などが少なからず含有されています。パスタ自体の成分も含め、過剰摂取は体重増加などの健康障害の原因になり得るからです。 パスタ自体の栄養面には問題がなくても、メニューによっては全体の栄養バランスが偏る可能性があります。例えば、似た食材を使ったパスタを食べ続ければ、栄養バランスが偏るのは明白です。 意識的に野菜やたんぱく質などをバランス良く取り入れるなど、全体の栄養バランスには気を付けましょう。
パスタはどれくらい節約になる?
総務省統計局が実施した、2023年度版の家計調査によると、単身世帯における食費の月平均額は約4万6000円とされています。1ヶ月を30日と仮定した場合、1日の食費は約1500円となります。1日3食食べるとして、1食当たりにかかる食費は約500円です。 3食のうち、1食を150円のパスタに変更すれば、1日の食費は約1150円になります。1ヶ月では約3万4500円です。つまり、1ヶ月で約1万1500円、年間では約13万8000円の食費が節約になります。 仮に3食全てを150円のパスタに変更するなら、1日の食費は約450円となり、1ヶ月では約1万3500円です。したがって、1ヶ月で約3万1500円、年間で37万8000円の食費を節約できます。 試算に利用した食費はあくまで平均額であり、実際にかかる食費などは人によって異なるため、上記の結果はあくまで一例です。しかし、パスタを食べることで、変更前よりも1食当たりの食費を節約できるのであれば、1日単位での節約額は少なくても、1ヶ月や年間で考えると大きな節約効果を生むといえるでしょう。