「最も難しい決断だった」…“元10番”スミス・ロウが今夏のアーセナル退団を回想
フルアムに所属するイングランド人MFエミール・スミス・ロウが今夏の移籍を振り返った。17日、イギリス紙『テレグラフ』がコメントを伝えている。 現在24歳のスミス・ロウはアーセナルの下部組織出身で、2018-19シーズン途中にトップチームデビュー。ミケル・アルテタ監督の下で出場機会を増やしていくと、背番号「10」を託された2021-22シーズンは公式戦37試合の出場で11ゴール2アシストをマークした。しかし、その後は度重なる負傷もありチーム内での序列が低下。今夏の移籍市場でフルアムへの完全移籍を決断した。 慣れ親しんだクラブに別れを告げ、同じくロンドンを本拠地とするフルアムに活躍の場を移したスミス・ロウ。今シーズンは中盤の攻撃的ポジションを主戦場にここまで公式戦9試合に出場し、2ゴール1アシストと結果を残している。今夏に下した大きな決断を「おそらくこれまで下した中で最も難しい決断だった」と振り返ったアーセナルの“元10番”は次のように言葉を続けている。 「ここ2シーズンは自分が望むほどプレーできず、いつも心の奥底ではもう一度幸せになりたいと思っていた。僕はプレーしたかったんだ。時には何が自分にとって最善かを考えなくてはならない。常にクラブを優先したいと考えているが、同時に自分を幸せにしなくてはならないんだ。家族と話し合い、これが最善だと決めたんだよ」 スミス・ロウは十分な出場機会を得られなかったものの、アーセナルは2シーズン連続でマンチェスター・シティとの熾烈な優勝争いを演じ、名門復活を印象付けた。生え抜きの元10番は当時の難しい心境を次のように明かしている。 「負傷による浮き沈みがあり、体調が回復しても明らかに望んだ出場機会は得られなかった。しかし、同時にアーセナルは優勝争いをしていたんだ。だから僕は辛抱強く待つしかなかった。本当に辛かったよ。家族が支えてくれて、僕自身もできるだけ前向きでいようとした。サッカーではこのようなことはよく起こるからね」 「アカデミーで育ち、自分のクラブでプレーしたいと思っていたが、我慢するのにも限界がある。でも、悪い感情は一切ないし、今でも彼らを応援している。何人かの選手とは連絡を取り合っている。すべては愛があるからだよ」 なお、フルアムにはドイツ代表GKベルント・レノやナイジェリア代表FWアレックス・イウォビ、レンタル加入中のイングランド人FWリース・ネルソンなど、アーセナルと縁のある選手が多く在籍している。
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