映画『十一人の賊軍』のコラボビール十一本を飲む(其の四)
酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(99) 前回までのあらすじ 東映の映画宣伝部Oさんから11月1日に公開された映画『十一人の賊軍』のコラボビールを、この連載で取り上げてほしいと頼まれた。映画の舞台、新潟県新発田市にある「月岡ブルワリー」が醸造したコラボビール11本は、映画に出てくる賊軍11人のイメージに合わせて造っているという。試写会を見た日の夕方から相棒(クラフトビール愛好仲間)とレンタルスペースで飲むことにしたが、当日朝に相棒が発熱。一人で11本は飲めないので、厳選したIPA(インディア・ペール・エール)3本による「孤独の試飲会」となった。残る8本をいつ誰と飲むか? ◇◇◇ いろいろあったが、なんとか「爺っつぁんのIPA」「引導のヘイジーIPA」「三途のコールドIPA」のIPA3種を飲むことができた。でも、まだ8本もある。「孤独の試飲会」はもう避けたい。ドタキャンも避けたいし、レンタルスペースも使いたくない。となると、休みの日中に公園飲みか。 前回NGだった相棒に連絡を取ると、昼飲みなら付き合えるという。ラッキー。熱発回避(競馬でよく使う表現です)した相棒も誘ったが、平日の昼飲みは仕事があるから厳しいという。それもそうだ。 今回、昼の公園飲みに付き合ってくれたのは、友人で作家の須藤靖貴さん。大学などで文章表現などの講師をしているので終日フリーというわけではないが、執筆している小説が締め切り直前にもかかわらず来てくれた。ありがたや。 今回の昼飲みの舞台は東京・新宿のO公園。寒くなく暑くもない、絶好の公園日和。外飲みに適した気候なのはなによりだ。 須藤さんには今回の趣旨を電話で簡単に説明していたが、実物のビール8本を前にして詳細を伝えた。まずは、Oさんからもらった映画の資料を見せて『十一人の賊軍』の概要を紹介しよう。 <砦を死守せよ! 新政府軍VS旧幕府軍VS11人 『仁義なき戦い』など数々の傑作を生みだした名脚本家・笠原和夫の幻のプロットを、白石和彌監督が映画化。