JBCが亀田陣営を聴聞 処分へ
IBF世界スーパーフライ級王者、亀田大毅選手が、先日行われた統一戦で「負けてもタイトル保持」となった問題について、JBC(日本ボクシングコミッション)は17日、都内のJBC事務局に亀田ジムの吉井慎次会長、嶋聡マネージャー、代理人の北村晴男・弁護士を呼び、発言などについての事実確認を行なった。出席を求めていた亀田プロモーション社長の亀田興毅選手は欠席したが、JBCは代理人として北村弁護士の同席を認めた。 美しすぎるモデルボクサー 秒殺勝利「もう終った?」
JBC側からは、森田健事務局長以下、複数の局員と関西事務局から坂本相悟氏も呼ばれ顧問弁護士も出席した。事実確認の最大のポイントは「前日に(負けても防衛)を知っていた」と嶋マネージャーが発言した点。3日に大阪で開催されたWBA、IBF世界スーパーフライ級統一戦では、前日にWBA王者のリボリオ・ソリスが減量に失敗。WBA王座は剥奪されたが、試合は行われることになり、ルールミーティングでは、IBF王座について「(亀田大毅が)負ければ空位」ということが確認されていた。 だが、亀田が判定で敗れるとIBFの立会人が記者会見で一転「負けても防衛」と見解を大転換させた。それが大混乱を招く事態となったが、亀田陣営は、「前日に知っていた。ルールの文書通り。JBCの管理責任不足」と統括運営団体であるJBCとは食い違う問題発言をしていた。 この日の聴聞は、約1時間15分に渡ったが、共に弁護士が出席して行われたため守秘が徹底され会談後、嶋マネージャーは「何も話のできることはありません。事実を確認しただけです」とコメント。JBCの森田事務局長も「発表できることはありません。こちらが聞き、相手に説明をしてもらったということです」と答えるに留まった。 ただ、関係者の話を総合すると、JBCは、(負けても防衛を)いつどこで知ったか、誰から聞いたか、などという細かい事実確認だけを行なった模様。それに対して亀田側は、これまでの「前日に知っていた」という主張を曲げなかった様子だ。 全面対決する姿勢は崩しておらず、今回の聴聞に至る経緯でJBC側からの記事が多く出ていることにまで、亀田側は“JBCがリークしている”と問題にした様子。しかし、これも報道する側がJBCの代表者を取材しているだけのことで、それを世論のコントロールのように捉えるのは、今回の問題の本質から離れた“言いがかり”でしかない。それほど追い詰められてる亀田側は少しでもJBCの“落ち度”を突こうと必死なのだろう。