50代こそ自分に合った「洋服」を見直すタイミング。着ない服への罪悪感からも解放される
3:素材にこだわった服
私は肌に直接触れる衣類は、できるだけ自然素材(コットン、リネン、ウールなど)を選んでいます。自然素材は、静電気が起きにくく、肌に優しくて着心地も快適。 私のメインアイテムは通年でコットンのTシャツとレギンスです。このスタイルがシンプルすぎると思うなら、夏はリネンやコットンのシャツ、冬はウールやカシミアのセーターというように、季節に合わせたファッションにすれば、そのときどきのアイテムを楽しむことができます。 また、合成繊維から出るマイクロプラスチックの問題も深刻です。合成繊維よりも天然素材を選ぶことで、エコにもつながります。使い込むほどに風合いが増し、長く愛用できる点も天然繊維のメリットだと感じています。
4:個性を出せるアイテム
年齢や職業にとらわれず、自分が本当に着ていて心地よいもの、楽しいと感じられるデザインや柄の服を選んでみませんか。 「50代だからこういう服を着なきゃ」とか、「会社員だからこの服」と周囲の目を気にしてしまうこともあるかもしれません。しかし、若いときに比べれば、人生の残り時間も短いのですから、今こそ自分の好みを大事にしましょう。 私は、30代から今に至るまで服装のスタイルはほとんど変わっていませんが、このスタイルが気に入っているからずっと同じなのです。 特定のブランドの服や派手な柄が好きならば、それを大切にしてみましょう。本当に好きな服は、身につけるたびに自己表現できる喜びがあります。
5:日常に合った服
好きな服を選ぶことは大事ですが、日常生活や仕事の環境に合った服を選ぶのも大切です。その際、TPOに合わせていろいろ取り揃えようとすると数が増えるので、カジュアルからきれいめまでカバーできる汎用性の高い服を選ぶのがおすすめです。今の生活に合っていて、着まわしやすいなら少ない枚数の服で十分。 主体となる服はシンプルなアイテムにしておいた方がいいかもしれません。いつも同じで飽きると思うとき、スカーフやアクセサリーで変化をつけやすいです。 以上、自分らしい服を考えるときのヒントをお伝えしました。50代になって、自身のワードローブを見直すのは、自分らしさを再発見し、よりすてきで楽しめるスタイルを確立する絶好のチャンスです。 トレンドに振り回されず、自分の好みやライフスタイルに合った質のいいアイテムを厳選すれば、少ない服でも自分らしさを十分に表現できます。 数が少ないほうが、管理がラクですし、それぞれの服をしっかり着ることができるので、「せっかく買ったのに着ない服がたくさんある」という罪悪感からも解放されます。
筆子