Snow Man 目黒蓮、視聴者の心を動かす作品の裏にある何事にも全力な姿勢 『海のはじまり』再開に寄せて
Snow Man・目黒蓮が主演を務めるドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)。大学時代の恋人の死をきっかけに、自分と血のつながった娘の存在を知る、という設定で、毎話なんとも切ない感情にさせられる同ドラマは放送前から話題となっていた。しかし、目黒の療養を受けて8月26日に放送予定だった第9話が1週間延期。9月2日に放送される。 【画像】目黒蓮、畳の部屋で凛とした表情 目黒といえば、何事にも全力で一生懸命な性格であることは広く知られている。実際、昨年放送されたドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)に関するインタビューで、「大きな目標にたどり着くためにはどうしたらいいのか、ひとつひとつ掲げた目標を遂げながら、ずっと考えてきました。掲げた目標は必ず達成するという気持ちは(目黒演じる)ハルと同じくらい強く持っています!」(※1)と語っていたことがあった。“月9”作品となる『海のはじまり』での主演決定時にも「20歳の時デビューもしていない、この仕事を続けるかどうか迷っていた時期に、叶うわけがないけど憧れのことを書く夢ノートに、自分自身を奮い立たせるために半ば無理やり月9の主演をしたいと書いた日を思い出しました」(※2)とコメントしており、次々と目標を叶えるために全力で努力をしてきたのであろうことが想像できる。
スタッフの声からも見えてくる、目黒蓮の全力な姿勢
そして、彼の努力家である一面は制作スタッフの中でも周知の事実となっているのかもしれない。『海のはじまり』の脚本家であり、『silent』(フジテレビ系)の脚本も手掛けた生方美久は「個人的には『silent』の佐倉想という役から(月岡夏という役を)大きく飛躍させなくては、という考えはありません。目黒さんの持つ魅力を別角度で表現できればと努力はしますが、それは脚本のさらに向こうにあるものだと思うので、安心して本を委ねようという気持ちです」(※3)と語っていたことがあった。この言葉からは、俳優としての目黒への信頼があることが見えてくるはずだ。そして、目黒ならば月岡を最善の形で演じてくれると確信していることもわかる。 さらに、2022年に放送された連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合)の制作統括・熊野律時も柏木弘明役を演じた目黒について言及していたことがある。「(目黒)ご本人は、すごくまじめな方。一つ一つのお芝居を大事に丁寧にされています。実直でまじめな努力家タイプの方だなと思います」と、演技に臨む姿勢と人柄を称賛。だからこそ「ニッコリ笑ったときのすてきなさわやかさにドキリとさせられます。序盤は柏木というキャラクターはあまり笑いませんが、無愛想なところからちょっと笑顔を見せたときのギャップはとても魅力的です。今回、大きく変化していく柏木というキャラクターが間違いなく魅力的に映るだろうなと撮影していても思います」(※3)と、目黒だからこそ表現できるであろうキャラクターの魅力についても語っていた。 努力している姿を表には見せないタイプの役者やアーティストはもちろん、現在活躍している人のほとんどは見えない部分でも非常に努力をしていることは間違いない。目黒が「(いい作品を作るために)自分ができることは全部やりたいんです」(※5)とかつて語っていたことを考えると、目黒もがむしゃらに努力を続けるタイプの一人。その結果が視聴者の心を動かす作品という形で結実しているのだろう。 人間とはすべてのことに全力で向き合う人を応援したくなるものである。目黒が周囲の適切なサポートを受けながら、無理しすぎることなく集中して作品と向き合っていけることを願いつつ、これからも目黒が表現する物語、役を楽しみにしていきたい。 ※1:https://topics.tbs.co.jp/article/detail/?id=18798 ※2:https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20240567.html ※3:https://gingerweb.jp/timeless/person/article/20240627-interview-16 ※4:https://encount.press/archives/384024/ ※5:https://dot.asahi.com/articles/-/1730
竹上尋子