【2024年ベストバイ】サカナクション 山口一郎が今年買って良かったモノ
柴崎重行 作 木彫り熊
山口:これも、10年後もずっと好きなもの。可愛くないですか? F:木彫りの熊、ですかね? 個人的に思っていたのと少しイメージが違うというか。 山口:よく見るのは、あの鮭をくわえた熊ですよね。でもこれは木を活かしたミニマルな表現で、今はもう亡くなられている柴崎重行さんの作品です。 F:可愛らしさがありますね。北海道出身の一郎さんにもピッタリ。どこで見つけたんですか? 山口:伊勢丹新宿店で木彫り熊を集めた展示をやっていたんですよ。色々な熊があった中で、これに惹かれたんですよね。北海道八雲町の硬いオンコ(イチイ)の木でできているそう。民芸品というのも、また良くて。 F:3月に開催されていた「北海道の熊彫100周年記念『熊は100歳100祭』」という催事ですね。柴崎重行さんの作品は「幻の熊」と呼ばれているとのこと。 山口:加藤さん(「極楽とんぼ」の加藤浩次、北海道出身)と、ラジオの企画を兼ねて行った時に手に入れました。こういう木彫りをずっと探していたんです。 F:お部屋のインテリアにも合いますね。熊のうしろにある、立派な盆栽も気になりました。 山口:これは加藤さんから誕生日にいただいたものなんです。でも、うまく育てられるのか、不安ですね(笑)。 F:盆栽は難しそうです(笑)。確か、一郎さんのご実家は木彫工房でしたよね? 山口:はい。少し前にも、親父に木彫りのナマズを作ってもらったんですよ。見ますか? F:かわいいですね! なめらかなシルエットがとても繊細。ナマズは「アイニーヂューベイベー(I Need You Baby)」と一郎さんの「YI(yamaichi)」がコラボした時も刺繍のモチーフにしていましたが、なぜナマズなんですか? 山口:僕は釣りがすごく好きなんですが、原点がナマズ釣りなんです。子どもの頃に、親父の故郷の岐阜の川で、夜にずっとナマズを釣っていて。親父はアユ釣りしか興味ないから一緒にやらなかったんですけど(笑)。