あなたも間違えてるかも!?やってはいけない大根の保存方法
毎年寒くなるにつれて価格も下がり、おいしくなる大根。おでんや煮物、味噌汁にサラダと、さまざまな料理で活躍し、これからの季節は買う頻度が上がる家庭が多いと思います。 【画像】あなたも間違えてるかも!?やってはいけない大根の保存方法 大根は根菜類で日持ちしやすいため、ほかの野菜と比べると保存にそこまで気を遣っていないという人もいると思いますが、野菜のプロからするとNGな保存方法になっているケースが多いようです。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、大根のNG保存方法について解説してもらいます。
【NG1】葉を切り落とさない
葉がついている状態の大根を買ってきた場合は、とにかくできるだけ早く葉の部分を切り落としてください。というのも、大根は引き抜かれたあとも葉が成長しようとして、大根の本体(大根にとっては「根」の部分)から栄養を吸い取ってしまうからです。筆者が出張料理で訪れた家庭でも、「大根がすぐ傷んでしまって…」とお悩みの場合は葉を切り落としていないケースがかなりありました。 そのため、まずは大根の葉と本体の境目ギリギリのところで切り離して、切り口から水分が逃げてしまわないよう、ラップでフタをするように包んでおきましょう。なお、大根の葉は炒め物や浅漬けなどにして食べることができます。
【NG2】乾燥対策をしない
大根は乾燥対策をしないと、表面からどんどん水分が逃げていってしまい、表面にシワができたり、スが入ってしまったりします。そのため、新聞紙やキッチンペーパーなどの紙や、ラップなどで包んで、その上からポリ袋に入れるようにしましょう。 この乾燥対策は、カットされた状態で買った場合も、丸ごと1本で買った場合も同様です。とくに丸ごと1本の場合はラップやキッチンペーパーだと包むのがたいへんなので新聞紙が活躍しますが、新聞紙を購読していなくて家にないという場合はチラシや包装紙などでも代用できます。
【NG3】寝かせて丸ごと保存
大根は丸ごと1本で買った場合、カットされたものと比べてかなり長く保存ができます。ただし、いくつかポイントがあります。 まず、寝かせて保存するのはNG。多くの野菜は畑にあったときと同じ向きで保存するのがよいとされていますが、とくに大根の場合は、立った状態だと大根内部の水分が本来の状態に保たれて全体に行き渡るので利点が大きいです。 また、これまでの項目で説明してきた、葉を切り落とす作業や乾燥対策も重要。これらのポイントを押さえた状態で、涼しい場所に置いておけば、数週間持たせることができます。ただし、これは秋~冬限定の話で、暖かい時期は丸ごと1本買った場合でもカットして冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。
旬の大根を正しく日持ちさせよう!
大根は、コツさえおさえれば長く持たせることができる野菜です。これから寒くなるにつれ、どんどんおいしくなるだけでなく、活躍の場も増える大根。ぜひ今回の解説を参考にして、できるだけ長くおいしい状態を楽しでくださいね! ■執筆/植松愛実さん 気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。 編集/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
サンキュ!編集部