日本プロアプローチ協会の金海弘樹会長と記念撮影する、須藤弥勒

　史上初めてジュニアメジャー4冠を達成し、天才ゴルフ少女と呼ばれる須藤弥勒（13＝ゴルフ5/太陽自動車）が14日、東京相武CC・ショートCで行われた、プロアプローチツアー東京大会で初優勝を飾った。 　弥勒は「この頃、大人の大会で2位とか3位とか煮え切らない順位で、優勝できていなかったので本当に嬉しいです」と満開の笑顔で語った。 　今大会の優勝で賞金10万円を獲得。使い道については「13歳になったばかりの私には夢のような大金ですし、日頃自分のお金は駄菓子屋に行く100円玉しか持たされていないので、日頃我慢していた300円の指輪や一口カリカリ梅、蒲焼きさん太郎を山ほど買いたいです」と目を輝かせた。 　同行した父・憲一さんは「3年ぶりに弥勒の試合に同行させてもらい、立ち上がりに難があったので修正をしました」と復調へ導いたポイントを明かし、「このアプローチツアーの素晴らしい所は様々なライから90ヤード以内でホールアウトまで勝負できることは勿論ですが、キャディーを付けることができるので本番のツアーのようにアドバイスや喝をいれることができ、真剣勝負を通して勝負勘を養える所があります」とプロアプローチツアーへの参戦理由を話した。 　この勝利により、12月に高嶺の森GC（静岡県・御殿場）で行われる賞金総額200万円がかかったプロアプローチツアー全日本大会への出場権を獲得。弥勒は「男子のツアープロも多く参戦すると思いますが、ショートゲームなので何が起きるかわからないので、全力で初代チャンピオンを目指します」と力強く宣言した。