乃木坂46・岩本蓮加「マイナスな気持ちには背を向けない」内面の向き合い方と20歳の今思うこと
アイドルグループ・乃木坂46の3期生、岩本蓮加。2016年にグループ加入後、2022年には初代『ゴジラ』主演俳優として世界的に知られる名優・宝田明がプロデュースと主演を務めた映画『世の中にたえて桜のなかりせば』で映画初主演し、2024年には連続ドラマ『そんな家族なら捨てちゃえば?』で主演を務めるなど俳優としても活躍中。ゲームやアニメにも詳しく、雑誌「anan」では美容をテーマにした連載を持つなど、進化を続けるグループの幅を広げるメンバーだ。 【画像】岩本蓮加の写真集収録カット&撮り下ろしカットはこちら グループ加入9年目を迎え、ついに彼女にとって初となるソロ写真集『いたずらな風』(竹書房)が11月19日に発売された。トップアイドルグループのブレイク期、変革期を支え続ける岩本が今思うことは。インタビューでは写真集のこと、グループのこと、自身の内面について語ってもらった。 ◼️自分のマイナスな気持ちも「無視しない」 ーー岩本さんは趣味の一つに「カメラ」を挙げていますが、その趣味は被写体として撮られることの意識に影響しますか? 岩本蓮加(以下、岩本):撮影中は撮られることを全うしていますが、完成した写真を見たときにやっぱり好みが出ますね。光の入り方や構図に注目しながら、「これ好きだな」「私の趣味に近いな」と思いながら写真を見るようになりました。 ーーどんな写真が好きですか? 岩本:暖色より寒色ーー少し冷たい印象の写真が好きです。懐かしくなるような写真が好きなんですよ。暖色も好きで、暖色だと穏やかな気持ちになれるし、寒色の写真を見ると自分自身のマイナスな感情が出てくるんです。 ーー寒色が好き、ということはマイナスの感情が出てくることが嫌ではないんですね。 岩本:マイナスな感情を否定しないでいてくれるんですよね。そういった気持ちは誰しも持っていると思うけど、それを肯定してくれるような感じがするんです。自分からマイナスの気持ちになろうとするわけではないですけど、その気持ちも「悪いものではない」と感じさせてくれる写真が好きです。 ーー写真に限らず、岩本さんはマイナスな気持ちになったときには楽しいことで忘れようとはせず、向き合おうとしますか。 岩本:そうですね。無理に明るくしようとする方が疲れちゃうので。その気持ちに背を向けないようにしています。「向き合う」というよりかは「無視しない」という感じですね。無視しない方向で生きています(笑)。 ーー岩本さんは12歳で加入したこともあり加入当初は「元気な最年少」というイメージもありつつ、近年ではご自身の内面と深く向き合うような内省的な思慮深さを感じます。それは昔から元々持っていたものなのか、あるいは活動を経ての変化によるものなのでしょうか? 岩本:振り返ってみると、昔から本音が言えない自分がいたと思います。楽しい気持ちや怒りはわりと出すことができたんですけど辛い気持ちーー例えば「しんどい」とか「悔しい」、「悲しい」という感情を出すことは恥ずかしいことだと思っちゃっていた子どもだったので、その気持ちは隠すように生きていました。 ーーそれを出せるようになったきっかけはあったのでしょうか。 岩本:12歳でグループに加入すると、関わる人が増えていくじゃないですか。それまではなかったのに、私の印象について自分以外の誰かから話されることがすごく増えていって。「蓮加はこうだよね」とか「羨ましい」と言われることが多くて「本当はそうじゃないんだけどな」と思って、話すようになりました。活動を少しセーブさせていただいた時期に「自分のマイナスな気持ちにも向き合うようにしないと自分が壊れてしまうな」と思って。今でも自分の気持ちを誰かに話すのは苦手だけど、積極的に自分の気持ちを話せるようにいよう、という気持ちではいますね。