亡くなった父のスマホを解約しに店へ行ったら、違約金を請求されました。絶対支払わなければならないのでしょうか……。
亡くなった父が使っていたスマホの解約手続きをするにあたり、解約金を請求された場合には困惑してしまうでしょう。スマホの契約者が亡くなっているにもかかわらず、解約金は発生するものなのでしょうか?この記事では、遺族がスマホの解約を行う際の解約金について、その必要性と対処法を詳しく解説します。
亡くなった人のスマホ解約で解約金の支払いは不要
亡くなった方のスマホ解約は、通常の解約とは異なり、解約金を請求しないという会社が多いようです。ただし、携帯の端末料金の残額や未払い料金に関しては解約理由にかかわらず請求されます。 ■携帯会社の解約金について ドコモの2019年9月末までの旧プランは最大で1万450円の解約金が設定されていましたが、2019年10月からは1100円以下に引き下げられました。2021年10月1日以降、ドコモは全ての旧プランに対して解約金を0円にしました。 auとソフトバンクも解約金を0円にし、ドコモに追随した形になっています。それでは他の携帯会社ではどうなっているのでしょうか。各携帯会社の解約金は表1の通りです。 表1
表は各携帯電話公式サイトの解約金情報を基に筆者作成 解約金が0円になったことにより、消費者が自由にキャリアを選びやすくなり、解約に関する費用負担が軽減されたことが分かります。
亡くなった契約者の携帯電話/使用量・機種の残額の支払いは必要
亡くなった方の携帯電話の解約については、解約金は基本的に発生しません。しかし、その月の基本料金や使用料金、機種代の残額については、解約理由にかかわらず請求されます。 ■故人の携帯電話解約時に必要なもの 故人の携帯電話解約時に必要なものは以下の通りです。 死亡の事実が確認できるもの:葬儀の案内状や死亡診断書などが該当します。これは故人の死亡を証明するために必要です。 利用中のSIMカード:解約手続きを行うためには、故人が使用していた携帯電話のSIMカードが必要となります。 来店者の運転免許証またはマイナンバーカード:来店者の身分を証明するために必要です。遺族が解約手続きを行う場合には、遺族の身分を証明するものが必要となります。 以上のものを揃えて、店舗やカスタマーサービスに連絡し、解約手続きを行います。