民間初の船外活動実施目指すミッション「ポラリス・ドーン」早ければ8月26日に打ち上げへ
なお、Crew Dragonには国際宇宙ステーション(ISS)のようなエアロックが存在せず、クルーは機体先端(ISSへのミッションではドッキングポートが備わっている部分)のハッチを開放して出入りします。そのため、Polaris Dawnで船外活動を行う時には船内全体の空気を一旦排出する必要があり、クルーは全員が船外活動用宇宙服を着用することになります。 また、Polaris Dawnでは船外活動だけでなく、人間の健康に対する宇宙飛行と宇宙放射線の影響をより深く理解するための研究や、SpaceXの衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」を利用したレーザーによる光通信のテストも行われる予定だということです。 Polaris Dawnは2024年7月上旬の時点では早ければ2024年7月31日に打ち上げが実施される予定でしたが、Crew Dragonの打ち上げにも使われるSpaceXの「Falcon 9(ファルコン9)」ロケットの2段目エンジンで日本時間2024年7月12日のStarlink(スターリンク)衛星(Group 9-3)打ち上げ時にトラブルが発生したため、原因の特定と対策を行うために同ロケットを使用した打ち上げはいずれも先送りされていました。Falcon 9の運用は日本時間2024年7月27日のStarlink衛星(Group 10-9)打ち上げから再開されており、8月8日までに行われた6回の打ち上げはいずれも成功しています。 Source Polaris Program - Polaris Dawn
sorae編集部