「60歳おじさんの寝坊」に1万人が「いいね」のナゾ 知っておきたいSNSのポイントは若者に聞け
「何時間も考えたのに企画が通らない」「世の中をワッと驚かせるようなアイデアが生まれない」「本当はもっと大きな仕事がしたい」――仕事に打ち込む方なら、必ずこうした壁にぶつかると思います。 今でこそ時々「無双状態だね」と冷やかされる私も、かつては不遇が続き、そこから抜け出すためにいつも悩み、たくさんの汗をかいてきました。だからこそ、うまくいかずに悩んでいるビジネスパーソンの気持ちが痛いほどわかります。 そこで、日々の仕事がうまくいくための仕事の考え方・向き合い方のヒントを、『無双の仕事術』という本に詰め込みました(この記事は本書より一部抜粋、再構成してお届けします)。 【画像でみる】60歳のオジサンが20代の部下に「添削」してもらっている、X投稿文の中身
■年下は最高の先生である 私は長くエステーのCM制作を行ってきましたが、そのタイミングでTwitter(現X)を使うようになりました。しかし、現在では60代の私にとって、SNSを使ってどうやってお客様とコミュニケーションを取ればいいのか、わかりませんでした。 そこで考えたのは、すでにSNSを使いこなしている若い世代に教えてもらうことでした。 Z世代と呼ばれる、1990年代半ばから2010年代序盤生まれの人たちは、私にとっては超能力者のような存在です。生まれたときからインターネットやスマホがあって当たり前なんて、私が若い頃では考えられないことでした。
そんな私のような昭和生まれの人間でも、SNSを使い、何らかのブームを作ってこられたのは、彼ら、彼女らの教えに従ったからでした。 ここで、若い世代からの教えの一例を紹介します。 あるとき、私は20代の女性社員にSNSに投稿しようとしている動画を見せました。すると、彼女は即座に「動画をしっかり作り込みすぎていますね」と、コメントをくれました。 これまでクリエイターとして、じっくりと細部に気をつけながらCMを作ってきた身としては、最初は彼女のアドバイスの意図がわからず、戸惑うばかりでした。彼女はさらに、こう教えてくれました。