〔欧州株式〕おおむね上昇=英0.14%安、独0.57%高(5日)
【ロンドン時事】5日の欧州株式市場はおおむね上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比11.85ポイント(0.14%)安の8172.39で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.57%高、フランスCAC40種指数は0.48%高、ストックス欧州600種指数は0.06%高だった。 米大統領選の結果待ちのムードが強まる中、米株高などを好感した買いが優勢となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測も相場を支援した。一方、多額の資金流出を報告した英資産運用大手シュローダーなどが売られ、英国株はマイナス圏に沈んだ。 ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、マット・ブリッツマン氏は「特に(米大統領選の)結果が争われる場合は、ボラティリティーが高まる時期があるかもしれないが、金融市場は歴史的に民主党、共和党のどちらの政権下でも上昇してきた。投資家は長期的視点を持つべきだ」と述べた。 FTSEの構成銘柄では、シュローダーが13.70%安と急落したほか、中国部門の幹部が医療保険詐欺事件に関与した疑いがあると報じられた製薬大手アストラゼネカも8.40%安と大きく売られた。一方、投資会社メルローズ・インダストリーズは5.19%高、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループは4.34%高、通信大手BTは3.69%高となった。 DAXでは、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが2.74%高、防衛大手ラインメタルが2.56%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは2.16%高と買われた半面、郵便・物流大手ドイツポストは4.04%安、化学大手BASFは2.13%安、自動車部品大手コンチネンタルは1.20%安で取引を終えた。