【MLB】フィリーズがジョー・ロスと1年契約 先発もリリーフもこなせる右腕 強力投手陣にさらなる厚み
マーリンズとのトレードで左腕ヘスス・ルザードを獲得したばかりのフィリーズだが、さらなる投手補強に動いた。日本時間12月24日、フィリーズはブリュワーズからFAとなっていた右腕ジョー・ロスと1年契約を結んだことを発表。米メディア「ジ・アスレチック」でフィリーズを担当するマット・ゲルブ記者によると、年俸は400万ドルだという。先発とリリーフの両方をこなせるロスは、新天地フィリーズでも先発とリリーフを兼務する見込み。なお、ロースターの枠を空けるために右腕ホセ・クアスがDFAとなっている。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在31歳のロスは3年ぶりのメジャー復帰を果たした今季、ブリュワーズで25試合(うち10先発)に登板して74イニングを投げ、3勝6敗、防御率3.77、66奪三振をマーク。防御率3点台を記録したのは、メジャー2年目の2016年以来8年ぶりのことだった。開幕から先発で起用され、10度の先発登板で2勝4敗、防御率4.98に終わったが、8月以降はブルペンに回り、15試合に登板して1勝1敗、防御率1.67の好投を披露。ブリュワーズの地区優勝に貢献した。 フィリーズはルザード加入により、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、レンジャー・スアレス、クリストファー・サンチェス、ルザードと先発5枚が確定。ロスは主にロングリリーフを担当しながら、谷間の先発が必要になった場合にはローテに加わるという「スイングマン」の役割を担うとみられる。4年契約の3年目を迎えるタイワン・ウォーカーは完全にローテの構想から外れており、開幕ロースター入りを勝ち取らなければならない立場となった。 なお、フィリーズはトップ・プロスペクトのアンドリュー・ペインターが来季中にメジャーデビューする可能性があり、スアレスが来季終了後にFAとなったあとの備えも万全。ロス、ウォーカー、そしてペインターでローテの5番手を賄えるという判断になれば、スアレスのトレードに動く可能性もあるだろう。いずれにせよ、先発とリリーフをこなせるロスの加入により、強力投手陣に厚みが増したことは間違いない。