同居猫のトイレに同行?猫の「連れション」エピソードを獣医師が解説
猫を複数飼いしていると、まるで猫たちが「連れション」をしているかのような行動を見かけることがあります。そこで今回は、飼い主さんから寄せられた愛猫の「連れション」エピソードから、考えられる行動の理由をねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生が解説します。 【写真】「何か用?」と言いたげな様子で振り変える3匹の猫
約2割の飼い主さんが愛猫の「連れション」を目撃
猫の複数飼いをしている飼い主さんを対象に行ったアンケートでは、約2割の飼い主さんが“愛猫が「連れション」をしている光景を見たことがある”と回答。そこで、飼い主さんに愛猫たちが「連れション」をしていたときのエピソードをお伺いし、そこから推察される猫の心理や行動の理由について、原先生に解説していただきました。 エピソード① 「猫トイレは複数あるのに、わざわざ同じトイレを使うために順番待ちしている」 原先生: 「そのトイレがほかのトイレに比べて心地よく、使用感がいいのでしょう。あるいは、ほかの猫が付けたニオイを消したいと思ったのかもしれませんね」 エピソード② 「1匹がトイレに行くタイミングで、もう1匹も別のトイレに向かいます」 原先生: 「自身の縄張りだと思っている場所にほかの猫が向かっているので、気になっているのかもしれません。また、猫同士の仲がよい場合は、1匹が行くほうへつられてもう1匹もついていく、真似のような行動の可能性も考えられます」 エピソード③ 「1匹がトイレに入って用を足しているときに、もう1匹がじっと見ている。まだトイレから出ないうちにもう1匹が無理矢理入っていく」 原先生: 「トイレをしている動作、もしくはオシッコやウンチのニオイを嗅ぐことで、自分自身もトイレに行きたくなったのかもしれませんね」 エピソード④ 「同居猫がトイレに入った姿を見つけたとき、排泄が終わると上から自分の排泄物をかぶせる」 原先生: 「ほかの猫がしたトイレのニオイを消したいという気持ちからの行動でしょう。あるいは、先ほどのエピソードと同じく排泄物のニオイに刺激されて、自分もトイレに行きたくなった可能性も考えられますね」 猫たちが「連れション」をしているように見える行動には、さまざまな理由があるようです。愛猫が「連れション」をしていたら、どんな気持ちか想像してみるのも面白いかもしれませんね。 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生) 取材・文/寺井さとこ ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
ねこのきもちWeb編集室