米国株式市場=ナスダックが初の2万ポイント突破、S&Pも上昇 CPI受け
Chibuike Oguh Purvi Agarwal Shashwat Chauhan [ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が上昇して取引を終えた。テクノロジー株が買われ、ナスダックは初めて2万ポイントを突破した。この日発表された11月の消費者物価指数(CPI)を受け、来週の利下げ観測が高まった。 ダウ工業株30種は下落。議員らが医療保険会社の利益を圧迫するとみられる法案を提出したことを受けて同セクターが売られ、ダウの重しとなった。 S&P500の主要11セクターでは5セクターが上昇。通信サービス、情報技術、一般消費財が上げを主導した。 CPIは7カ月ぶりの大幅な伸びを記録したものの、市場予想と一致した。 スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は「ナスダックは来週の利下げ観測で上昇しており、さらなる上値余地がある」と語った。 CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)利下げ確率は96%と、指標発表前の86%から上昇した。 電気自動車(EV)大手テスラは6%近く値上がりし、史上最高値を更新。大統領選後の上昇基調が続いた。 半導体大手エヌビディアや、アルファベット、アマゾン・ドット・コムなど他の大型グロース(成長)株も買われ、1.2─5.5%高となった。アップルは0.5%下落した。 シグナ、CVSヘルス、ユナイテッドヘルス・グループなどの薬剤給付管理(PBM)会社は軒並み下落。超党派の議員団が医療保険会社や医薬品仲介業者に薬局事業の売却を強制する法案を提出した。 ゲーム販売ゲームストップは7.5%高。コスト削減への取り組みが奏功し、第3・四半期に利益を計上した。 半導体大手ブロードコムは6.6%上昇。アップルが初の人工知能(AI)専用サーバーチップの開発で同社と協力していると報じられた。 通期利益見通しを引き下げた百貨店メーシーズは0.8%下落した。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.27対1の比率で上回った。ナスダックでも1.13対1で値上がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は約142億5000万株。直近20営業日の平均は143億5000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 44148.56 -99.27 -0.22 44300.41 44376.18 44135.74 前営業日終値 44247.83 ナスダック総合 20034.89 347.65 1.77 19832.96 20055.93 19830.64 前営業日終値 19687.24 S&P総合500種 6084.19 49.28 0.82 6060.15 6092.59 6060.15 前営業日終値 6034.91 ダウ輸送株20種 16845.43 -94.51 -0.56 ダウ公共株15種 1003.93 -6.9 -0.68 フィラデルフィア半導体 5027.8 133.1 2.72 VIX指数 13.58 -0.6 -4.23 S&P一般消費財 1928.82 38.27 2.02 S&P素材 568.16 -2.13 -0.37 S&P工業 1169.87 -2.28 -0.19 S&P主要消費財 888.24 -5.61 -0.63 S&P金融 826.33 2.13 0.26 S&P不動産 269.33 -0.65 -0.24 S&Pエネルギー 685.58 0.15 0.02 S&Pヘルスケア 1652.78 -21.83 -1.3 S&P通信サービス 358.79 10.73 3.08 S&P情報技術 4700.38 69.24 1.5 S&P公益事業 391.91 -2.25 -0.57 NYSE出来高 11.38億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 40070 + 660 大阪比 シカゴ日経先物12月限 円建て 40065 + 655 大阪比