【地方競馬】武豊の好騎乗でサンライズジパングがJpn2に昇格した不来方賞を制覇
「不来方賞・Jpn2」(3日、盛岡) さすがユタカだ-。Jpn2に昇格した記念すべき一戦を制したのは、2番人気の武豊騎乗のサンライズジパング。JRAクラシック戦線で振るわなかったうっぷんを晴らして、見事“初代”チャンプとなった。また、「ジャパンダートクラシック・Jpn1」(10月2日・大井)への優先出走権もゲットした。2着に逃げた1番人気のカシマエスパーダ、3着に4番人気のサトノフェニックスが入り上位をJRA勢が独占。デビューから無傷8連勝で挑んだ地元期待のフジユージーンは3番人気に推されたが、好位のまま4着と伸びを欠いた。 これまで経験が違うとばかりに、積極的な競馬でサンライズジパングがメモリアルVを決めた。逃げたカシマエスパーダを見ながら3、4番手の外。3角手前でエスパーダが後続を引き離しに行ったところも離れず。並ぶように直線へ向くと、ラスト200メートルで馬体を合わせ、最後の坂を上がってグイッとひと伸び。一気に3馬身突き放した。 芝&砂で2勝。3度目の騎乗となった武豊は「つかみどころのない馬なので、スタートして早めに促して行った。いいポジションだったね。向正面では動けるところで動いておいた方がいいと思って動いた。後ろの馬にはやられないと思ったし、(前を)捕まえたら大丈夫だと」と冷静な判断で勝利を呼んだ。 JBC2歳優駿ではフォーエバーヤングの2着。ホープフルSでは3着と、芝ダートで強敵相手に実績を残してきた。音無師は「ダートの方が合うね。権利が取れたので大井へ行きます」と、豪華メンバーのそろう大一番への参戦を明言した。 20年クラスターC以来の盛岡での重賞Vに、先週終了した北海道シリーズで初のリーディングを獲得したユタカは「ホント久しぶりだね。いい競馬場だし、うれしいよ。うん、北海道、東北と調子がいいね。不来方って“こずかた”って読むの、おととい知ったので勝てて良かった」。最後はお決まりの“ユタカジョーク”で締めくくった。