前回炎上の今永昇太6回3失点も渡米後最速152キロ「このぐらい出し続けなければ通用しない」
<ジャイアンツ3ー5カブス>◇27日(日本時間28日)◇オラクルパーク カブス今永昇太投手(30)が、炎上した前回登板から立て直した。 敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に先発。6回を5安打3奪三振2四球の3失点で勝敗はつかなかった。21日メッツ戦では3回0/3を11安打10失点と打ち込まれたが、序盤から全力投球するようにプランを変更。渡米後最速となる152キロ(94・6マイル)をマークした。チームは延長10回に勝ち越し、連敗を4で止めた。 ◇ ◇ ◇ 今永が序盤から全力で腕を振った。初回は11球中9球が直球。150キロ近いボールを連発した。3者凡退で勢いに乗ると、3回には渡米後最速となる152キロ(94・6マイル)をマーク。5回まで無得点に抑えた。3点リードの6回に4長短打で同点に追い付かれたが、しっかり試合をつくった。4連敗中のチームに活力を与え「このぐらいの出力を出し続けなければ通用しない。本当に勉強になった」と話した。 投球プランを変更した。21日のメッツ戦で打ち込まれた後は「なかなか眠れない日があった」と明かす。その前の2試合は、序盤に球速を落とし、徐々に上げていく投球で連勝したという。そこで過信が生まれたと言い「まだ、何も成し遂げていない自分がなんで8割で抑えようとしているんだ?」と猛省。初回から全力投球に切り替えた。 落ち込んだ時、思い出したのはキャンプ中のミーティングで聞いたカウンセル監督の言葉だった。「パンチを食らうことは悪くない。その後で立ち上がることが大事」。勝ち星こそつかなかったが、復活を印象づけた。カブスは今永が先発した試合は12勝3敗、他の投手は26勝41敗。「すごくいい勉強。これから先の数試合でも生かしていきたい」と先を見据えた。 ▽カブス・ハップ(延長10回に決勝2ラン。今永について)「彼はファンタスティックだ。私たちにとって、とても安定した力だ」