名コーチと“トラブル”北京五輪銀メダリストのトゥルソワが激白…「5回転挑戦、ペア転向説、次の五輪、将来の青写真」…ロシア国営メディア報道
五輪のメダリストとなった後の現在のモチベーションについても、「愛する人、ファンのために滑ります。皆さんは、私にたくさんの手紙を送ってくれます。私は彼らのために努力したいのです」と説明した上で、こう宣言した。 「可能であれば、私は次のオリンピックを目指します」 4年後のミラノ・コルティナ五輪への出場を狙うことを明言した。 エテリ・トゥトベリーゼ傘下の選手は、15歳で平昌五輪の金メダルを獲得したアリーナ・ザギトワが4年後には事実上の引退に追い込まれるなど“短命”で知られるが、トゥルソワは、届かなかった金メダル獲得への闘志を失っていない。 男子でさえ実現できていない5回転ジャンプにも挑戦している。 夢の5回転ジャンプの可能性を聞かれたトゥルソワは、「今は『4+4』や少なくとも『3+4』(のコンビネーションジャンプ)を行うために、さまざまなジャンプを練習しています。5回転ジャンプも試してみましたが、まだクリーンなジャンプからはほど遠いので、成功する前に、そのことを人に話すのは好きではありません。今のところ一人で“ちょっと試してみよう”という段階です。実際には本格的な(5回転の)トレーニングはしていません」と否定的な返答をした。 5回転は、現実的ではなく、それより先に男子でも難しい4回転をセカンドジャンプとしてつける3回転+4回転のコンビネーションジャンプに取り組んでいるという。 また2000年の世界選手権王者であるアレクセイ・ティホノフ氏とペアのトレーニングを行った動画を公開したことでペアへの転向説も流れたが、それについても否定した。 「怖かったです。私にとって最悪だったことは、垂直ではなく、斜めに跳んで行われるツイストです。私はそれが非常に怖かったのです。ただ(ペア競技が)面白そうだったので試してみただけです」 ペアでは、男子選手が女子選手を空中へ放り投げて回転する「スローイング」、「ツイスト」といった技があり、斜めになって回転するため、トゥルソワは恐怖を感じたという。 このミーティングでは、「フィギュアスケート以外にやってみたいスポーツはありますか?」とも聞かれて、トゥルソワは、意外な競技を口にした。 「陸上の走り高跳び、走り幅跳び、または棒高跳びです。ジャンプだけでいい競技ならやってみたいと思いますね。私は、新体操とアーティスティックスイミングを見るのが好きなのですが、この2つの競技はやってみたいとは思いません」 決して“二刀流”や、陸上への転向というわけではなく、興味のある他競技として、意外な種目を口に出したようだ。
そしてトゥルソワは引退後の青写真についても語っている。 「将来もフィギュアスケートと何らかの形で関係しているでしょう。(引退後は)まずはアイスショーに出るためのトレーニングを行うと思いますが、まだ何も決めていません。その後は、コーチを希望して選手を育てることになるでしょう」 トゥルソワは、昨年高校を卒業、その後、大学へは進まなかったが、コーチ業を学ぶためにロシア国立体育・スポーツ・青年・観光大学(RGUFK)への進学を検討しているという。 (文責・論スポ/スポーツタイムズ通信社)