バルミューダ、携端末事業から完全撤退 大胆さが話題になった「BALMUDA Phone」は9月末で終売
家電メーカーのバルミューダは2日、自社ブランド初のスマートフォン「BALMUDA Phone」の販売を9月30日をもって終了すると発表した。同社は2023年5月時点で携帯端末事業の終了を決定していたが、今回の終売をもって一時の完全撤退となる。 【画像】発表当時、いろんな意味で話題になった「BALMUDA Phone」のデザインを振り返る バルミューダは2021年11月に「BALMUDA Phone」と称する初のスマートフォンを発売し、携帯端末事業に参入。コンパクトな画面サイズや背面が湾曲した独自のデザイン、独自アプリ等の機能性で注目を集めたものの、性能対比で高価な値段設定などがマイナスとなり、色んな意味で話題に。激しい競争が続くスマートフォン市場での事業継続は困難と判断したようだ。 同社は2023年の発表時点で、「現在の事業環境において総合的に検討した結果、携帯端末事業を終了し、ほかの事業に注力するべきと判断した」と説明しているほか、携帯端末の開発を通じて得た知見を今後の製品開発に活かす意向を示している。 BALMUDA Phoneの販売終了に伴い、端末保証サービス「BALMUDA Phone Care」の新規登録も2024年10月14日をもって終了。既存ユーザーへのサポートは2026年9月30日まで継続され、関連アクセサリの販売は継続するとしている。セキュリティアップデートについては、2023年11月をもって定期的な提供は終了しているが、重大な脆弱性が発見された場合は対応を検討するとしている。
編集部テクノロジー情報班