藤井聡太7冠「面白いという前提で新しい形を」「変化を進化に」将棋がモデルチェンジする?
将棋の藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)が4日、都内のスタジオで行われた「ABEMAトーナメント2025」の収録に参加した。 会見では、「公式戦で2手目後手8四歩ではない形を指すかもしれません」とほのめかした。昨年までの対局では決まって、「初手お茶」の後にこの手で飛車先の歩を突いていた。対局を重ねていく中で相手の研究も進み、後手番での戦い方を課題としていた。「面白いという前提で新しい形を作っていきたい。模索して変化ではなく進化していかなければいけない」と、モデルチェンジをにおわせた。 8日には叡王返り咲きを目指して、伊藤匠叡王(22)への挑戦権を争う本戦トーナメント1回戦で増田康宏八段と東京・千駄ケ谷の新将棋会館で対戦する。同館には昨年9月のお披露目会以来となる。千駄ケ谷での対局は、一昨年6月の王座戦挑決トーナメント準決勝、羽生善治九段戦以来だ。「楽しみにしています」。 12日からは王将戦7番勝負が始まる。挑戦者の永瀬拓矢九段と初めて2日制で相まみえる。来月にはタイトル戦初登場となる増田の挑戦を受ける、棋王戦5番勝負もスタートする。「しっかりした準備で臨みます」。本場に向けて、抜かりはない。