飯田章のMS51クラウンHT再生Proj.【10】輝くクラウンのボディを守れ! プロテクションフィルムでフロントまわりを完全保護!
フィルムの施工はデモカーやスーパーカーが主。旧車にフィルムを思考する場合との違いやコツは??
担当してくれたのは、佐々谷 卓さんと小原靖弘さん。普段施工しているデモカーやスーパーカーと旧車で、何か違いがあるのか聞いてみた。 「いつも施工しているのは、新車かオールペイントしたてのクルマがほとんどですから、ボディ表面の程度がいいです。それに比べて旧車の場合、長い年月によってボディ表面にキズがついたり、サビが出ていることがあります。こうなると、プロテクションフィルムとの密着度が低くなってしまいますので、飯田さんのクラウンのようにオールペイントが終わったばかりの状態で持ち込んでいただくと、いい施工が可能になります」とのこと。そういう意味で、このタイミングでプロテクションフィルムの作業にとりかかったのは、実に理にかなったことなのだ。 ボディに使うフィルムは、同社が輸入代理店を務めている「ワーナープロ」というメーカーの製品を使用する。代表である鹿田能規さんによると、ワーナープロのフィルムはボディと密着させるための糊が比較的弱く、それがボディの塗装面に負担をかけないことにつながるのだという。また、価格も他社製品と比べてお得で、光沢もしっかりあるなど、メリットは多い。 フィルムを馴染ませつつ密着させる ぬるま湯に浸けたウエスを使い、フィルムを温めながら全体に伸ばしていくことで、少しずつフィルムがボンネットの形状に合ってくる。50後期クラウンのボンネットは、中央部が凹み、両側は凸のデザイン。実に貼りにくそうな形状だが、さすがの職人技でピッタリと貼ってしまう! ボディの角や巻き込み部分を処理 側面にまでフィルムを貼り込む。新車の場合はフィルムをボンネット裏側に折り返すが、旧車の場合、裏側の汚れが原因でフィルムがくっつかなかったり、汚れを落とそうとして塗料まではがしてしまう危険があるので、今回はフチのギリギリでカットする 強化ガラスの保護は必須!! ガラスとフィルムの間に空気が残っている。このままでは安全なドライブができないので、ボディと同じようにスキージーとドライヤーを使って、この空気をすべて取り除いていく。
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