「あんた!地元の青年団がそんなに大事か!」地域活性化のために集った男達は「ヘベレケ飲み」ばっかり!泥酔するだけならまだしも...妻の逆鱗に触れた「夫の次の行動」とは
地域密着組織が活躍する秋の祭りシーズンが近づいているが、このような団体が良く機能する場合もあれば、トラブルや住みづらさと結びつく場合もある。 「どうせ男の更年期なんでしょ!」愛する妻と娘達がいつのまにか「鬼化」。令和の時代、娘をもつ家庭で問われる父の威厳とは 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は地域の自律的組織についてこう語る。 「青年団などの組織が未だに存続する地域も多いようですが、このような活動に参加したくないという人が強制や同調圧力に苦しんだあげく、組織を抜けて「村を捨てた、町を見放した」と中傷される例もあると聞きます。 場合によっては、これまでの地域組織のあり方を是々非々で見直す必要もあるのではないでしょうか」 今回は、夫が所属する「地元青年団」の活動に翻弄され、それを「魔窟のようなもの」と辛辣に批判する30代女性を取材した。 「私の夫は18歳のときに地元の青年団に入ったと聞いています。その青年団では、『この町に愛着を持つ若い男性は必ず入る』という暗黙のルールが長く継承されているとのことです」 こう語るのは、31歳の会社員・飯沼智穂さん(仮名)。 結婚3年目の2人は、通勤に便利な都市部に住んでいる。 当時、地元を引っ越せば青年団はやめるだろうと思い、結婚前はそのつき合いにも目をつむってきたが、夫はいつまでたっても青年団に執着していたのだという。 「郊外にある夫の地元までは車で40分ほどかかります。商店街もありますが、少し外れると田園が広がる田舎町です。地元を離れて3年近く経つのに、夫はここの青年団を抜けません」 夫が所属している青年団とは、そもそもどんな団体なのか。
「地元のお祭りの準備や片付け、公園の清掃、子供会・老人会などイベントの手伝いとか、地域の行事のサポートをするそうです。でも話を聞いていると、ちょっと何かやったら、夜は『打ち上げ』と称して飲み会をするだけの組織にしか思えないですね」 地元を離れてもその「青年団」から籍を抜くことができなかったいきさつとは? 「ちゃんと住民票も移しましたが『人数も減っているから青年団には籍を置いとけよ、特別に外部役員として扱ってやる』と先輩に言われたとかで。正直バカか、と思っています」 地元の先輩の言いつけは絶対だし、地元の「ツレ」のためならいつでも駆けつける、という夫の口癖が、智穂さんにとっては気持ち悪くてたまらない。 「前に一度だけ私も飲み会に連れていかれたことがありましたが、子どもの頃はいじられキャラだった夫は、未だに地元の先輩やツレと呼ぶ友達から当時のあだ名で呼ばれ、いじられていました。今はそんなキャラでは全くないのに……」 たまの飲み会参加や地元のお祭りに遊びに行く程度のことなら、智穂さんももちろん目くじらを立てたりはしない。だが…… 「異常なんですよ!飲み会は概ね月に2回以、祭り前は毎週です。車で出かけていって、まだマシな時は代行を使って深夜か早朝に帰ってきます。 数歩歩くのがやっとのヘベレケ状態で帰宅して、玄関先で寝ていることもしばしば。青年団の飲み会の翌朝、うちの玄関はいつも酒臭いんですよ」 青年団の飲み会に参加すれば、必ず正気をなくすほど酒を飲んで帰ってくる夫。しかも、ときには「ハレンチ」な飲み会の痕跡も見える。 「シャツにファンデーションやリップのようなものがついていたこともあります。女の子がいるお店に行ったと正直風に言いますが、どんな飲み方をしてるのか、大体想像がつきますよ」 せっかく夫婦で過ごせる週末なのに、結婚後の2人の大切な時間の多くは地元の「ツレ」の皆さんとのハレンチ飲み会に奪われている状況だ。 そのうえ、今年に入ってからは智穂さんが恐れていた「泥酔」以外の失態も明るみになり、ついに妻の堪忍袋の緒は切れてしまう。 智穂さんの夫が所属する青年団の常軌を逸した慣習と一線を越えたある事件については、記事後編でご覧ください。 取材 / 文:中小林亜紀
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