鹿児島県 和泊町の未来の姿考える 住民集まりワークショップ 総合戦略策定へ
【沖永良部】和泊町総合戦略策定ワークショップ「みんなで話す『これからの和泊町』~和泊町の生き残り戦略~」が8日、同町役場結いホールであった。地域住民や役場職員ら約40人が参加。2050年の町の姿を見据え、今から取り組むべきことを考えた。 同町の総合戦略「わどまり未来予想図プロジェクト」は現在2期目で、今年度が5か年計画の最終年度。今回、次期総合戦略の策定に向けてワークショップを行った。 最初に総合戦略アドバイザーで鹿児島大学法文学部の澤田成章准教授が講演。国立社会保障・人口問題研究所による2050年の和泊町の推計人口や、2032年までの町の就学予定者数を示し「子どもの減少は今後も続くかもしれない。子どもの数が少なくてもその子どもたちがいかに幸せに生きていけるかを考えてほしい」と述べた。 続いてワークショップを開催。参加者は四つのグループに分かれて、雇用の創出や子育て支援、観光振興、地域づくりなどについて意見を交わした。 発表では、「天候に左右されない農業や漁業を取り入れる」「島外出身が島とのつながりを持てるよう沖永良部2世の子どもたちを対象にしたサマーキャンプを企画してはどうか」などのアイデアが出たほか、総合交流施設の建設について「平日は子どもの利用が少ないのでは」「施設の規模についてもっと議論すべき」などの意見があった。