【20歳代・ひとり世帯】貯蓄中央値は衝撃の「9万円」。25%以上が金銭的な不安から「子どもをもつこと」に消極的との結果も
20歳代におすすめの貯蓄方法3選
ここからは、20歳代におすすめの貯蓄方法について紹介していきます。 ●先取り貯蓄 先取り貯蓄は、将来の目標や予期せぬ出費に備えて、毎月定期的に一定額を貯める方法です。 先取り貯蓄を始めるには、収入と支出をバランスよく管理し、毎月の予算を立てることが大切です。 必要な支出や優先度の高い目標を考えてから、貯蓄額を決定します。 先取り貯蓄は、銀行や投資口座で自動積立を設定することもできます。 毎月指定した金額が口座から引き落とされるため、貯蓄口座に自動的に振り替えられるのがポイントです。 自動的に貯蓄が行われるため、無理なく貯蓄を続けることができるのがメリットです。 ●NISAなどの積立投資 NISAやつみたてNISAなどの特定の税制を活用することで、税金を節約しながら資産を増やすことができます。 とくに20歳代は老後までの期間が長く、時間を味方にできるメリットがあります。 積立投資は時間をかけるほど、リスクが分散され、安定した運用が期待できます。 短期的な価格変動に左右されず、長期的な視野を持って運用すれば、物価上昇率以上に資産を増やすことができるかもしれません。 自身のリスク許容度や投資目標に応じて、適切な投資先を選択しましょう。 ●個人年金保険 「将来年金が受け取れるかわからない」という不安を抱える人も多いはず。 個人年金保険は、加入することで、将来の年金収入を確保することができます。 また、NISAと同様に税制面でもメリットがあり、一定額の保険料控除や年金積立金控除などの税制優遇を受けることができます。 これにより、税金を節約しながら将来の資産を形成することができます。
20歳代はまだまだ時間がある!
今回は20歳代の意識調査の結果を確認し、貯蓄額や平均年収について見てきました。 20歳代は収入が少ないこともあり、思うように貯蓄できていない世帯がほとんどのようです。 実際に調査結果からは「収入面の不満から転職を検討している」という人も確認できました。 一方で、老後に向けた資産形成は早めに動くのが吉。 今回ご紹介した方法の中から、ご自身に合った資産形成について考えてみてください。
参考資料
・株式会社マイナビ「【20代正社員に聞いた】仕事・私生活の意識調査2024年(2023年実績)」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」
中本 智恵